遠足のおやつにみる、インフレとデフレ

先日、娘(小学2年生)の遠足の案内を持って帰ってきた。
内容としては、電車で1駅となりの駅まで行って、そこからその近くの公園に行って帰る行程とのこと。
私が小学2年生のときは鍛錬遠足なる名前で、かなりの距離を歩かされたのを思い出したが、ちょっとは今どきの遠足になったんだと感じたりした。
 
しかし、その案内の続きを見て驚いた。おやつの金額「200円」と書いてあるである。
この200円、2つの意味で驚いた。
 
1つは、今どき200円だと買えるものも少ないだろうな、ということ。
この200円、税込みなのか税抜きなのかは明記されていなかったので、そこは各々の判断でということだろうが、この物価高のご時世、200円だと買えるものも限られる。
たまにお菓子売り場を見ると、ここ数年で値上げがあったのか、それより前から価格が上がっているのかはわからないが、われわれが子どものころからある定番商品がかなり値上げされているものが多い。
それこそうまい棒だけを買えばかなりの量になるが、そうもいかないだろうから、200円という制約でおやつを揃えるのはかなり工夫が求められるように感じる。
今後もインフレが予想されるが、遠足のおやつの金額もこれから上がってくるのかどうか、少し気になるところである。
 
もう1つ驚いたことは、自分たちが子どものころと同じ200円ということ。
私が小学生のころはもう40年も前のことだが、そのときも遠足のおやつと言えば200円。私が娘と同じ年代のときはバブル前夜で、数年後のバブル崩壊から長い間デフレが続いて物価が上がっていなかったわけである。
頭では、失われた20年とか30年とかわかっていたつもりだったが、こうやって1世代以上こういう時期が続いていたということを、今回遠足の案内を見て実感した。
 
そんなわけで、遠足のおやつの金額を見て、直近のインフレと長期のデフレを改めて認識されられた、という話でした。