セブンイレブンの値上げがえげつない

私は日夜関わらずコンビニを利用することが多いのだが、利用する店はもっぱらセブンイレブン。利用したいとき近くになければ仕方ないが、選ぶことができる状況であれば間違いなくセブンイレブンを選択する。
 
そのセブンイレブン、最近じわじわと値上げしている印象がある。
よく利用する昼食時を例に挙げると、パスタとサラダとコーヒーを買ったらもう1,000円というイメージ。800円くらいかなと思って会計すると、1,000円近くになっていてビックリすることが多い。
これに、ケースに入っている軽食かデザートを追加すると軽く1,000円オーバー。昼食なのになんでこんなにかかるんだ、と思うながら店を出ることは少なくない。
 
私の肌感覚だが、パスタやうどん、ラーメンといった麺類、お弁当全般は、2~3年くらい前から比べると100円くらいは単価が上がっているのではないだろうか。
サラダあたりも同様に50~100円くらいの値上げ、スイーツ類は100円台後半が主流だったのに対して最近は200円台中盤の商品が多くなってきている印象がある。
 
何も、この値上げ傾向に文句を言っているわけでない。その分の価値は十分に提供していると思うし、嫌なら買わなければいいだけだ。
パスタやうどん・そばといった麺類は、ファミレスのそれと比べても遜色ないし、スイーツ関連はケーキ屋に十分匹敵する味になってきている。
また、他のコンビニに比べても、商品開発力や商品の供給力は優れており、味や見た目・品揃えとも他社から一歩抜けている印象である。
 
商品の価格は、自社でかかるコスト、競合との比較、顧客が感じる価値を総合的に勘案してつける必要があると言われるが、セブンイレブンのプライシングはこのあたりが絶妙であると感じる。
値上げ自体は、昨今の原料高の前からじわじわ進めており、ここ最近になってはじめたわけではなさそうだし、品質やブランドイメージとあわせて徐々に上げていっている印象である。
このあたりはプライベートブランドの強化・拡充や、地道な商品開発力の改善などともリンクしており、値付けの問題だけはなく、総合的な戦略に裏付けされているのだろうが、なんとも上手な値上げだなと感心するばかりである。
 
これからの時代、資源の希少化やSDG'sといった流れから考えると、大量につくって売るというモデルは継続が難しい。
限られた原料や資源の中で付加価値を高めていくことが多くの企業に求められるが、そのモデルとしてセブンイレブンの経営・プライシングは、参考になることが多いな感じた次第である。
 
ということで、セブンイレブンの商品は高いけれど、その価値は十分にあると感じている、という話でした。