上昇傾向の15℃と下降傾向の15℃

昨日のこのブログの記事で、先日夕方に行われたイベントに参加したところで、気温は15℃くらいでかなり寒かった、ということを書いた。
1枚上に羽織ったものの、肌寒いを通り越してハッキリと寒く、早々に退散することにした。
 
その数日後、今度は朝出かけるときのこと。
もうだいぶ寒くなってきていると思い、長袖のカットソーを来て、さらに上に薄手のパーカーを着て出かけると、このときはちょっと暑く感じた。
気温がそこそこ高くなっているのかなと思い確認してみると、先日夜と同様で15℃をちょっと超えるくらいだった。
同じくらいの気温なのに、夜と朝とでは随分違ったように感じるものだと思った。
 
この夜と朝とで、同じ気温であっても体感が違う現象。その理由はいくつか考えられる。
 
1つは、実際に気温が違う可能性。
今回の夜と朝の気温、実際に温度計で測ったわけではなく、天気アプリの気温を見たので、その場の気温と若干が差があったりする可能性はある。
また、一般的に公式な気温は日陰で測るので、陽の当たり具合によって体感温度は変わってくることも考えられる。
とはいえ、実際と大きく乖離があるとも思えない。
 
そこでもう1つの可能性。上昇傾向のときと、下降傾向のときとで感じ方が変わるのではないかというもの。
夜の15℃はこれからさらに下がっていく中での15℃なのに対し、朝の15℃はこれからさらに上がっていく中での15℃で、それによって感じ方も変わるのかもしれないと思った。
 
同様に、春の15℃と聞くと暖かい印象を受けるが、秋の15℃というとちょっと寒い印象を受ける。これもこれから暖かくなっていく過程なのか、これから寒くなっていく過程なのか、その変化率によって感覚が変わってくるということがあるかもしれない。
 
そう考えると、コロナの新規感染者数に対する印象も似たようなものかもしれない。
例えば1,000人の新規感染者数が出たという場合、上昇傾向時の1,000人と減少傾向時の1,000人とでは印象が大きく異なる。
上昇時はかなり多いなと感じるのに対して、減少時はだいぶ少ないと感じる。
同じ人数であっても、上昇局面と下降局面とで受け取る印象は大きく変わるのは面白い。
 
事程左様に、人間の脳は絶対的な値よりも、相対的な変化に敏感なのかもしれない、なんてことをとある秋の朝に感じた次第である。
 
ということで、同じ気温でも朝と夜で印象が大きく異なる、という話でした。

 

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