【バスケW杯】実況の雄叫びは必要なのか

バスケW杯で、17-32位決定戦が終了。日本は最終戦も勝ち、文句なしでパリオリンピック出場権を獲得した。
最後の試合も、終盤追い詰められ少しヒヤヒヤしたし、今回は面白い試合を何試合も観ることができ、非常に面白い大会だった(大会自体はまだ終わってないが)。
 
さて、そんなめでたい中ではあるのだが、最終戦のテレビ実況はいただけなかった。
今回のバスケに限らずではあるが、サッカーしかり、野球しかり、とくにこういった国際大会の試合では、テレビ中継の実況は基本うるさい。
私なんかは、こういったうるさい実況にはうんざりなのだが、とくに今回の最終戦の実況はひどかった。とくに試合の終盤から終了後にかけて、自分に酔ったかのようにうるさく、個人的にはせっかく勝って良かったという雰囲気に水を差された感じがした。
 
今回のような、雄叫びをあげるような実況のほうがいいという人はどのくらいいるのだろうか。どこかで調査してほしいものである。
 
ここからは、私と同じく、雄叫び実況が嫌いな人が多いという前提で話を進めるが、なぜこういった実況は嫌なのか。
それは、内輪ノリを見せられている感覚がするからだと思う。
 
現地で応援している人、テレビで応援している人。
どちらも応援しているのに変わりはないが、その熱量はやはり違ってくる。熱があるだけならいいが、そこで場違いにはしゃいでいる姿を見せられると、テレビで見ているほうは少し冷めてしまう。やはりテレビを見ている人のほうが、少し冷静なのである。
で、実況する人は、本来であれば現地で応援している人ではなく(現地にはいるのだが)、あくまでテレビを見ている人に状況を伝える人である。それなのに、現地の人たちの輪に入っているように見えるもんだから、内輪ノリに見えてしまい、それを見たり聞いたりしているテレビ観戦組は冷めてしまうのである。
 
今年の甲子園決勝戦で、慶應OBが現地に集結し、応援の声量がすさまじかったということが話題になり、それに不快感を示す人も多かったが、これも同じ構図だと思う。
慶應という輪に入っている人たちの内輪ノリを見せられて、いい気がしなかった人が多かったのである。
 
輪の外にいる人は、内輪ノリを見せられるのは面白くないのである。
 
テレビで実況する人はこのことを忘れずに、現地にはいるが、あくまでテレビを見ている人に現地の状況を伝える役割をまっとうしてほしいと思った次第である。
 
ということで、バスケの実況がうるさくて不快だった、という話でした。