【バスケW杯】アジアのパリオリンピック出場権争い

バスケW杯が盛り上がっている。
日本はグループステージ1次ラウンドの第2戦でヨーロッパの競合フィンランドを下し、1次ラウンド突破の可能性を残して今日のオーストラリア戦を迎える。
オーストラリアのランキングは3位。グループEではランキング最上位だが、第2戦でドイツに敗れており、オーストラリアも日本との一戦に1次ラウンド突破をかけて臨んでくる。
 
普通に考えると厳しい相手なのは間違いなく、日本は負ける可能性が大きい。そうなると1次ラウンド敗退となるのだが、今回のW杯はここで終わりではない。
1次ラウンドで敗れても、17-32決定戦に回り、ここでの順位でアジア最高位になれば、パリオリンピック出場権を獲得できる。
 
順位決定のレギュレーションは以下の記事参照。
 
そうなると、この17-32位決定戦こそが本番とも言え、オーストラリア戦に負けても、こちらでキッチリ勝ちきりたいところである。
 
さて、1次ラウンドすべてのグループで第2戦までが終わっているが、同じアジアの各国の状況がどうなっているのか確認しておきたい。
今回のW杯に出場しているアジアの国は、フィリピン、中国、ヨルダン、日本、イラン、レバノンの6カ国。
 
フィリピン(グループA)ランキング40位
0勝2敗 得失点差-16
終戦でイタリア(ランキング10位)と当たる。ここで勝てば、得失点差如何では1次ラウンド突破の可能性は残っている。ただし、負ければグループ最下位。
下馬評ではイタリア優位かと思うが、フィリピンは2戦とも敗れてはいるものの点差はそれほどつけられていない。ここでフィリピンがもし勝つことがあると、パリオリンピック出場権争いは混沌とする。
 
中国(グループB)ランキング27位
0勝2敗 得失点差-62
ランキング下位の南スーダンにも20点差で敗れ、精彩を欠いている。最終戦プエルトリコ戦に勝てば1次ラウンド突破の可能性はあるが、得失点差が悪く、勝ったとしても25点差以上つけないとダメだし、かつ南スーダンも最終戦で大差で負ける必要があり、かなり厳しい状況。
 
ヨルダン(グループC)ランキング33位
0勝2敗 得失点差-29
終戦アメリカに勝てば、まだ1次ラウンド突破の可能性ありだが、可能性はかなり低そう。
 
日本(グループE)ランキング36位
1勝1敗 得失点差-8
終戦で勝てば1次ラウンド突破。負けても、3位で17-32位決定戦に回る公算が高い。フィンランドがすでに1次ラウンド敗退が決まっているが、フィンランドがドイツに勝った場合、第3戦の得失点差如何でこの順位が変わる可能性はある。
 
イラン(グループG)ランキング22位
0勝2敗 得失点差-29
イランは第2戦でコートジボワールに2点差で敗れ、この時点で1次ラウンド敗退が決定。第3戦もランキング1位のスペインが相手のため、グループ最下位が決定的。
 
レバノン(グループH)ランキング43位
0勝2敗 得失点差-94
レバノンも第3戦を待たずに1次ラウンド敗退が決定。第3戦はランキング5位ながら、同じく2戦2敗で1次ラウンド敗退が決定のフランス戦。こちらもグループ最下位が決定的か。
 
以上のような感じで、日本以外の各国はすべて1次ラウンド敗退が確定or濃厚の状況かつ、グループ4位となる公算が高い。ただ、フィリピンは若干可能性を残しているようにも思われる。
他のアジア各国が1次ラウンド敗退し、もし日本はオーストラリア戦で勝利すれば、その段階でパリオリンピックの出場が決定。
仮に負けた場合でも、(おそらく)1次ラウンドの勝ち点と得失点差をもったまま17-32位決定戦に回るので、パリオリンピック出場権争いはかなり有利な状況で臨めると思う。ただ、フィリピンが第3戦でイタリアに勝利すると、予断を許さない状況になるかもしれない。
 
ということで、1次ラウンド最終戦は、日本-オーストラリア戦と同様に、フィリピン-イタリア戦もチェックしたいと思った、という話でした。