【バスケW杯】オーストラリア戦雑感とパリオリンピック出場権獲得への道

バスケW杯、日本の1次ラウンドが終わった。
第3戦のオーストラリア戦は、やはり自力の差が大きく、20点差で敗退。1次ラウンド敗退が決まった。ただ、フィンランドもドイツに負けたので、これで1次ラウンドは3位で終えることができた。
 
オーストラリア戦の感想。
第1Qを8点ビハインドで終え、まだまだ可能性がありそうな感じだったが、第2Qで14点差をつけられ、前半で22点差で終える。
その後、第3Qで5点縮め、第4Q途中で13点差まで詰めるが、ここまで。
流れが来た場面もあったが、最後まで決定的な大きなが流れをつくることができず、力の差を見せつけられた試合内容だったと思う。
 
オーストラリアは派手さはないものの、個々のレベルがそれぞれのポジションで1つずつ高い感じ。とくにリバウンドが強く、オフェンスリバウンドからの得点も多かった印象。
日本は3Pで巻き返そうとするも、フィンランド戦のようにはいかなかった。3Pシュートも紙一重で、入るかどうかは時の運や試合の流れもあるように感じたし、一方でそれはオーストラリアのディフェンスの強さに影響されていたとも言える。
やはり世界トップとはまだまだ差が大きいということだろうか。
 
さて、1次ラウンド敗退だからといって落ち込んでもいられず、パリオリンピックの出場権争いが残っている。こちらはアジア最上位にオリンピック出場権が与えられる戦い。
第2戦を終えた段階では、日本以外のアジア各国は未だ未勝利で、日本が頭一つ抜けた状態だった。
 
29日は、日本を含む3カ国が、1次ラウンド第3戦を行ったがいずれも敗退した。
グループAのフィリピンは、イタリアと対戦。今大会フィリピンは1戦、2戦ともいい試合を行っていたが、第3戦も敗れたものの7点差。1次ラウンドトータルの得失点差も-23点と、日本の-28点よりも小さい。もし、イタリアに勝っていれば、グループAとBの3位,4位で争う、17-32位決定戦のグループMは比較的弱いチームが入ってきそうなので、フィリピンはかなりパリオリンピック出場権争いでかなり有利なポジションに立っていただろう。17-32位決定戦では、日本の試合結果如何ではまだまだ出場権獲得の可能性を残している。
 
グループHのレバノンは第3戦、フランスを激突。こちらも79-85と僅差での敗北。これで得失点差は-55。17-32位決定戦では、グループGとHの3,4位と戦うことになるので、対戦相手はおそらくイランとコートジボワール。連勝の可能性はあるが、得失点差が少し厳しいか。
 
30日には、残りの1次ラウンド第3戦が行われる。
ここでアジア各国の1次ラウンドでの成績が出揃う。グループCのヨルダンはアメリカと、グループGのイランはスペインと戦うので、ここでの勝利はかなり厳しい。グループBの中国はプエルトリコとの対戦で、ここは勝利の可能性はあるかもしれないが、中国は今大会精彩を欠いており、さてどうなるだろうか。
日本以外のアジア各国が1次ラウンド未勝利であれば、日本は17-32位決定戦で2連勝すればパリオリンピック出場権獲得となる。自力での獲得が可能な位置にいるので、しっかり疲れを取って、準備をしてもらい、次なる戦い備えてほしいと思う。
 
ということで、日本はオーストラリアには負けたが、パリオリンピック出場の可能性はかなり高い位置にいる、という話でした。