WBCの予習~恣意的な日程はいかがなものか

昨日の記事で、これまでのWBCはほとんど覚えていなかったということを書いた。
今回のWBCは前向きに楽しみたいと思っており、それなりに予習をして整理してみたので、ここでまとめておきたいと思う。
 
まず、こういった大会を楽しむためには、どうすれば勝ち上がれるのか、そのしくみを理解しておくことが大事である。予選と決勝がそれぞれリーグ戦なのか、トーナメント戦なのか、さらにはその勝ち上がり条件を整理しておくいい。
 
今回のWBCは、1次ラウンド、準々決勝ラウンド、決勝ラウンドの3つに分かれている。
 
1次ラウンドは、4つのリーグ(POOL A~D、日本はPOOL B)で、それぞれ5チームのリーグ戦を行い、上位2チームが準々決勝ラウンドに進む。
2チーム同順位の場合は当該相手との結果で勝ったほうが勝ち上がり、3チームが同順位の場合は当該チーム間の対戦成績で決定、それでも同じ場合は失点率、防御率、打率、抽選の順に決定する。
 
準々決勝ラウンド以降はトーナメント戦。
準々決勝ラウンドは、1次ラウンドの上位2チームが勝ち上がり、以下のとおり対戦する。
・POOL A 1位対POOL B 2位
・POOL B 1位対POOL A 2位
・POOL C 1位対POOL D 2位
・POOL D 1位対POOL C 2位
 
ちなみに1次ラウンドで日本が入っているPOOL Bと、POOL AとPOOL Bから勝ち上がったチームで行う準々決勝ラウンドは、東京ドームで行われる。準々決勝ラウンドは3月15日(水)、16日(木)に両日に行われるのだが、日本は1次ラウンドを1位で通過しようが、2位で通過しようが、3月16日に試合が行われることが決まっている。
こういった恣意的な日程は好きではないが、15日であれ16日であれ平日夜の試合。これで片方が週末とかであれば、そちらの動員や視聴率を考えて無理くり日程を調整するのもわかるが、今回はそうではない。
ではなぜこういった恣意的な日程にしたのか。それはこのあとわかる。
 
最後の決勝ラウンドはアメリカでの開催。
準決勝は準々決勝ラウンドを勝ち上がったチーム同士の対戦となる。
ちなみに、上述のとおり日本は3月16日に準々決勝をやる関係で、勝ち上がって準決勝に進出した場合、POOL Cの1位とPOOL Dの2位の勝者と対戦することになる。
POOL Cはアメリカが入っていることから、1位通過が濃厚で、準々決勝も順当に勝ち上がると、日本は準決勝でアメリカと対戦することになる。
こんな感じで組み合わせが読めてしまうのも面白くない。
 
なお、この準決勝の試合は、日本時間の3月21日の朝の8時からで、この日は春分の日で祝日。祝日であれば、朝の時間でも視聴率は取れるだろうということで、日本の準決勝の日程を確定されるために、準々決勝ラウンドの日程を恣意的決めていると思われる。
ただ、うちの会社はこの日出勤日なので、この恩恵を受けることはできない。
 
勝ち上がり条件以外のルールで、WBC特有なものとしては、投球制限があるだろう。
1試合につき1次ラウンドは65球、準々決勝は80球、準決勝以降は95球を超えて投げることは出来ない。また、1試合で50球以上投げた場合、中4日を空けなければならず、30球以上または2試合連続で投げた場合は中1日を空けなければならないとなっている。
このあたりは頭にいれておくと、より試合が楽しめるのではないだろうか。
 
こんな感じで、WBCの勝ち上がり条件やルールを整理してみたが、日程の関係がモヤモヤしてしまうのは私だけだろうか。
 
ということで、恣意的な日程はいかがなものかと思う、という話でした。