会合出席よるコロナ感染確率論

先日、このブログにも書いたが、そこそこの規模の会合に参加してきた。
5月にコロナが感染法上の位置づけで5類に変更となってから約2ヶ月、規模の大きい会合も増えてきており、私自身はそんなに多く参加しているわけではないが、この2ヶ月で3回ほどそういった会に参加した。
総会シーズンということもあり、多い人は毎週のようにそういった会合に参加している、とも聞いたりする。
 
足元、コロナがどのくらい広がっているのかよくわからないのだが、第9波が間違いなくやってきている中で、実際にこういった会合に出席してみると、そこで感染することはめったになく、5類になる前でも、ワクチン普及後であれば、少々会合をやっても問題なかったのでは思ったりもしている。
ただ、その一方で、各地でこういった会合が開かれることによって、どこかでクラスターも発生しているんだろうなと、想像したりもしている。
 
そこで、こういった会合に参加することが、どのくらいリスクがあることなのか、簡単なモデルで計算をしてみたいと思う。
 
話を単純化するために、1つの会合に100人が集まるとする。
この会合が100回行われたとして、クラスターが発生するのは1つだけと考えてみる。そしてクラスターが発生した会合では、100人中10人に感染していくと仮定してみる。
 
この仮定のもと、自分が100人が集まる会合に1回参加したときの感染確率は、1%×10%=0.1%となる。1000分の1である。
こう見ると、感染の確率はかなり低いように思われる。
 
では、こういった会合に何回か出たときに、1回でも感染する確率はどう変わるのか見てみたい。
1回でも感染する確率は、1回も感染しない場合の逆数なので、計算は以下のようになる。
 
1回会合に参加したときの感染確率が0.1%なので、感染しない確率は99.9%
10回参加したとき1回も感染しない確率は、0.999^10≒0.99なので、その逆数は1-0.99=0.01で、1回は感染する確率は約1%。
100回参加したとき1回も感染しない確率は、0.999^100≒0.905なので、その逆数は1-0.905=0.095で、1回は感染する確率は約9.5%
1000回参加したとき1回も感染しない確率は、0.999^1000≒0.37なので、その逆数は1-0.37=0.63で、1回は感染する確率は約63%
 
こんな感じで、感染確率を計算することができる。
100回くらい参加した人が10人いると、1人くらいは1度は感染するというイメージである。
 
だから、こんな感染が増えているときに、会合なんかやるべきでないとか、参加すべきではないと言いたいわけではない。
どの程度、リスクがあるかくらいは頭に入れておいてもいいのではないか、と思うだけである。
 
もちろん、このモデルはかなり単純化しているし、会合における感染だけではなく、そこから家庭や学校などを経て、さらに感染が広がるケースもあるので、さらなる感染のリスクも考慮する必要があるだろう。
ただ、単純ではあるが、この程度のリスクがあることはちょっと頭に入れておきたいなと思った次第である。
 
ということで、数字や映像があるとリスクを過剰に見積もるし、それがないとリスクを過少に見積もるもんだなと思った、という話でした。