杯数で限定するという飲み方

昨日、久しぶりに数年までに所属していた地域団体の会に出てきた。後輩がそこそこの役職に就くということで、その激励の会に私も顔を出してきた。
知った顔もいれば、新しい顔ぶれもありと、懐かしくも世代が変わっているのを実感する会で、それなりに楽しく飲むことができた。
ここ数年、コロナ下でこういった会合はほとんどなく、私の飲酒量とアルコール許容量はかなり下がっていたのだが、それでもいざ飲み始めると私のテンションも上がって、いい感じでその会はお開きとなった。
 
ここ最近の私ならここで帰ろうということになったのだが、今回は楽しかったのか、もう少し飲みたいなという気分になった。
そこで、まわりにいた2人に声をかけると、1人はその誘いに合意。もう1軒だけ行こうということなったのだが、もう1人はもう帰りたいということだった。
こんなとき、冷静に考えれば、行きたい2人だけで飲みに行けばいいのだが、酔っ払っていると、あの手この手で、もう1人もいっしょに行こうよと誘うことになる。
 
こういったときに私がよく使うのは、「30分だけ」とか「1時間1本勝負でもう1軒」と言って誘う手。
心理学でもよく言われるように、提案のハードルを下げることによって、誘い込む手法である。
今回も30分だけ飲みに行こうよ、誘ってみた。
 
ただ、こうやって誘って飲みに行ったときには、30分や1時間だけで終わった試しがなく、今回も誘った相手から1時間では終わらないから嫌と拒絶された。
 
それでも、こういったときはいろいろと頭がまわるもので、それであればと、1人2杯限定で飲みに行こうと提案した。
1杯だけというと嘘になりそうなので、2杯だけということで提案したのだが、それだったらとしぶしぶ了承してくれて、晴れて3人で飲みに行くこととなった。
 
で、今回は本当に2杯だけ飲んで帰ることに。
すると、時間はちょうど1時間くらいで、飲み行きたかった私含む2人も、あまり乗り気でなかった彼も、ちょうどいい感じで解散となった。
 
時間で制限をかけようとすると、絶えず時計をチェックしなければならず、アルコールも入っているので、たいてい忘れてしまうのだが、杯数で制限をかけると物理的なグラスでチェックできるということで、これはなかなかいい方法だなと思った。
私としても、これ以上飲んでたら、翌日に影響が出そうだったので、ちょうどいいところで終えることができた。
アルコールが入ると、どうしても間延びするしてしまい、結果思ってたよりも飲んでしまうことになりがちだが、こんな感じで制限かけることで、みんなが楽しく飲めるかもしれないと思ったりした次第である。
 
ということで、目に見えるというのは大事なのかもしれないと思った、という話でした。