カープの選手寿命の長さ

昨日のこのブログの記事で、北別府学氏の訃報に接して、選手時代の記録などを振り返ってみた。
そこでも書いたことだが、37歳での引退ということで、もっと早い印象があったのだが、意外と長く現役を続けていたことに気がついた。
投手であれば、80,90年代は完投が当たり前という中で、長く選手生活を送るのは難しいだろうし、野手であっても、今ほど身体のケアの方法論が充実していない中で、今よりも現役期間は短い印象がある。
しかしながら、ちょっと調べてみると、カープの有名選手は総じて現役生活が長い。ここでは、年代別に簡単に整理してみたいと思う。
 
まず、北別府より10年程度上のレジェンド、山本浩二衣笠祥雄。私が野球を見出したときは選手としては晩年であったが、しっかりと記憶に残っている。
同学年の二人は、引退年はそれぞれ、1986年と1987年。40歳と41歳の年である。衣笠は連続試合出場記録もあって長い選手生活だった印象はあるが、山本浩二もかなり長い選手期間だったことがわかる。
 
北別府と同年代では、大野豊川口和久もそれぞれ43、39歳で引退とけっこう長い。大野はかなり長い現役だったと記憶しているのだが、巨人に移籍した川口はもっと早く引退している印象だった。
その他、早逝した津田恒実は32歳での引退であったが、達川光男も37歳、移籍した高橋慶彦も35歳での引退だった。
高橋慶彦は選手としてはまだ脂が乗っていたときに移籍したこともあって、もっと早い引退と思っていたが、思ったより長く選手を続けていた。
 
これらの次の世代(北別府よりも10年若い世代)も、野村謙二郎佐々岡真司緒方孝市金本知憲江藤智前田智徳と、軒並み40前後まで現役を続けている。
野村が39歳、佐々岡が40歳、緒方41歳、金本44歳、江藤39歳、前田42歳とみんな長い。
金本は移籍後も活躍して長く現役を続けた印象があるが、同じく移籍した江藤も39歳まで現役で意外だった。
 
さらにその下の世代、黒田博樹新井貴浩も、それぞれ42歳の年に引退(どちらも早生まれなので、引退時は41歳)。
 
もちろん、これらの選手は超一流クラスなので現役生活が長かったということもあるだろう。
また、他の球団を調べたわけではないので比較できないが、昔から広島は選手寿命が長かったということを確認することができた。
今度、時間があるときに他球団の有名選手の引退年も調べてみたいと思う。
 
ということで、北別府投手をはじめ、カープの選手は思ったよりも現役時代が長い選手が多い、という話でした。