朝の準備をして寝るすがすがしさ

子どもがいる朝の時間は忙しい。
ごはんを食べ、着替えて、歯を磨いて、と全部自分でやってくれればいいのだが、うちの場合、3歳前の息子は当然のことながらできないにしても、小学2年生の娘も自発的にやる気配がない。親がいちいち何やるか指示しないと動いてはくれない。
加えて、もっていくものもいろいろあって、その準備もしていると、私自身頭の整理ができなくなってしまうことがよくある。
 
娘が小学校に行くようになってから時間帯も早くなり、準備にかけられる時間もさらに少なくなり、ときに軽いパニックになってしまうこともある。
ごはんを食べさせている間に、もっていくものの準備をしようとか、無駄に効率良くやろうとするものだから、1つひとつが中途半端になってしまい、モレが出てしまうこともよくあった。
 
これではいけないと、朝やることリストなるものをつくってみた。
娘や息子がしなければならないことや準備物に加えて、自分のやることもリスト化してみた。
リスト化することで、頭にあったものを外部に記憶することができ、他にやらないといけないことがあったんじゃないかというモヤモヤがなくなって一定の効果があったのだが、リストの項目が多すぎて、次第にそのリスト自体を見なくてなってしまった。
リスト化はしてみたものの、結局やらないといけないことの数は減っていないので、朝のバタバタ感はあまり変わらない結果となった。
 
なぜうまくいかなかったのか。
そもそも、朝の時間は短く、起きたては眠いため、動きも鈍い。
短い時間かつ生産性も低い状況で、多くのことをやろうとすることに無理があったのである。ボトルネックにタスクを詰め込むようなものである。
当たり前と言われれば当たり前なのだが、ちょっと冷静に考えてみた結果、そんな当たり前のことに気づくに至った。
 
TOC(制約条件の理論)ではないが、ボトルネックである朝の貴重な時間は、朝でないとできないことをやって、朝でなくてもできることは他の時間に回せばいいのである。
 
そこで、前述の朝やることリストのうち、前日の夜のうちにやっておけることをピックアップしてみることにした。
夜は夜でエネルギーが枯渇しているので、どうしても翌朝に持ち越してしまいがちなのだが、夜やることリストに入れた項目については、少々めんどくさくても、前日夜にやってしまうことにしてみた。
子どもの着替えを前日夜にやることはできないが、着るものを準備しておくことはできるし、もっていくものも朝準備する必要はない。
 
と、こんな感じで、夜にやっておくべきことをリスト化してみると、思ったよりも数は多くなく、また実際やってみると、そこまで負担が大きいものではなかった。
結果として、朝やることが軽減され、余裕ができて、朝イライラをだいぶ軽減できるようになった。
加えて、夜寝る前に朝の仕事の多くが片づいているので、すがすがしい気持ちで布団に入れるようになったことに気づくこともできた。
 
簡単なことではあっても、人間今やらないといけないことを先送りしがちであるが、先にやってしまうことで、人生の質はだいぶ向上するのではないかと思った次第である。
 
ということで、明日の自分に頼らない習慣を身につけたい、という話でした。