エスコンフィールドのマネタイズポイント

先日、北海道に行った際に、話題のエスコンフィールドに行ってきた。その様子について、昨日のブログに書いてみた。
 
今回は1試合観戦もしてきたのだが、エスコンフィールドでは、試合の内外のいろいろなところでマネタイズする姿勢が徹底されているように感じた。
ここでは多岐にわたるエスコンフィールドにおけるマネタイズポイントについてまとめておきたいと思う。
 
まずは、施設内のネーミングライツの多さ。
球場自体の「エスコン」フィールドというネーミングライツに加えて、各ゲートにもスポンサーがついており、それぞれに大きなロゴが入ってた入場口になっていた。
企業スポンサーという意味では、試合内のおけるオーロラビジョンを活用したスポンサードコンテンツも多い。
試合開始前のスターティングメンバー発表からスポンサーがついていて、スタメン発表も販売している。
その他にも、リクエストがあると、リプレー検証映像にもスポンサーがついているなど、試合内のあらゆるビジョン表示でマネタイズするという姿勢が見える。
 
イニング間のイベントにも、もちろんスポンサーがついている。たとえば、クロネコヤマトがスポンサーのイニング間イベントは、ファンがダンボールをもって徒競走するというもの。参加する人はもちろんのこと、見ているほうも楽しめて、スポンサー企業の広告効果もありそうな企画で構成されていた。
 
試合外では、スタジアムツアーが充実。こういったツアー自体は、他の球場でもやっているが、その頻度は他と比べてもかなり多いのではないだろうか。
試合前にちょこちょこっとやるだけではなく、午前中からツアーが組まれている。
また、通常のベーシックツアーに加え、プレミアムツアーという企画もあり、こちらはどうやら試合開始日以外だけ開催している模様。試合がない日も収益化しようという工夫していることがうかがえる。
 
このスタジアムツアーに限らず、試合当日の午前中や試合がない日も球場は開放されているようで、球場内の飲食店を利用できるようなしくみになっている。
現在、プロ野球のシーズントータルの試合数は143試合。この半分がホームゲームなので、ホームゲームは年間で70試合程度。ここにオープン戦や、ポストシーズンクライマックスシリーズ日本シリーズ)を加えても、80~90試合程度。となると、1年で見ると試合をやっている日は4分の1程度なので、残りの4分の3をどう活用するかで、まだまだ収益化の余地があるとも言える。エスコンフィールドでは、この4分の3含めて、あらゆるところで収益化すべく、工夫が施されていた。
 
そういった視点で球場を眺めてみると、いろいろと勉強になるなと感じた次第。次回行く機会があれば、他にもマネタイズポイントがないか探してみたいと思う。
 
ということで、エスコンフィールドでは、チケット収益以外で、球場や試合自体を収益化するしくみが散りばめられていた、という話でした。