野球観戦における感染対策やりすぎ問題

昨日、福岡PayPayドームに娘(5歳)とオープン戦を観戦してきた。
試合自体は開幕1週間前ということで、両チームとも開幕投手が先発。
予想通り投手戦となり、良く言えばテンポがよい、悪く言えば盛り上がりに欠ける試合だった。
とはいえ、娘といっしょに野球を見に行けるというのは、いろいろな意味で幸せなことだなと実感した。
 
ところで。まだまだコロナ下ということで、球場では感染対策は徹底されていた。
徹底されるのはいいことなのだが、正直やりすぎだと感じるものもあったので、今回はそのことをまとめておきたい。
 
現時点では、まだ入場者数が制限されているということで、席は隣と1席空けて販売されており、列も1列飛ばしであった。
これはこれで仕方ないことだと思うし、購入できた側から見ると、ゆっくり座れて悪くはない。
今回は二人(私と娘)での観戦だったのだが、4席を2人で使える計算になる(なんなら前も空いているので理屈の上では8席が使える計算になる)。
非常に贅沢な環境での観戦だなと思ったくらいである。
 
球場に入って席を見つけると、今回は幼児である娘との観戦だったので、隣どうしで座った。
 
ここで問題が起きる。
スタッフが飛んできて、1席空けて座るように注意してきたのだ。
マニュアルがそうなっているのだろうが、正直どうかと思った。
 
感染対策には2つの側面があると思っている。
1つは文字通り、感染を防ぐためのもの。
もう1つは、感染防止にはあまり意味がないが、感染対策をやっていることをアピールするためのもの。実際は感染対策としてほとんど意味がないのだが、多くの人が意味があると思っているものについてはやらないといけない。これはこれで理解しているつもりである。
 
しかし、今回の場合は、まず実際の感染対策という意味ではもともと同居の家族ということで、ここでわざわざ距離を空ける必要はない。仮に私か娘かどちらかが感染していたとして、いずれどこかで濃厚接触となる。むしろそれならば、隣どうしで座って、他の客と少しでも距離を空けたほうがいいくらいである。
 
感染対策の2つ目の側面からみても、今回は親子でかつ子どもが幼児ということはまわりから見れば誰もがわかることで、(おそらく)誰もあそこは1席空けてないなどと思わないだろう。
それを杓子定規に注意することにどれほどの意味があるのか、憤ってしまったというわけである。
 
結局は、文句言ってても仕方ないので、娘を1つ空けた席に座らせることにしたが、仮にそれで泣き出しでもしたら、それでも1席空けろと言ってくるのだろうか、と思ったりもした(結果、娘はおとなしく座っていたのだけど)。
 
ちなみに、隣を見ると、定員5名のボックス席に5人が所狭しと座って観戦している。こっちがダメなら、ボックス席はもっとダメだろうと思う。こういった一貫性のないルールは混乱のもとだ。
 
その後も、食事をしながらビールを飲んでたのだが、それが終わったタイミングでスマホをいじっていたら、スタッフがやってきて、マスクをするよう注意をされるなど、終始監視されているようでいい気分はしなかった。
 
 
球場で感染者が出たら、観客を入れての試合が開催できなくなるということは十分理解できる。
ただ、やりすぎはどこかで軋轢を生むし、また一貫性のないようなルールだと混乱が起きる。現場で問題にならないような運用をしてほしいなと思った次第である。
 
ということで、そろそろかけるコストと得られる効用のバランスをとった対策を実施してほしいな、と思った話でした。