野球観戦における感染対策やりすぎ問題2

球春到来ということで、プロ野球も開幕して無事1カード目が終わった。
幸い、取引先の方からチケットをいただいたので、昨日土曜日の試合をマツダスタジアムに観に行ってきた。
試合はカープの勝利ということで、気持ちよく帰ることができた。
 
さて、先日オープン戦を観に行ったときにも感じたのだが、コロナ下での観戦ということで、さまざまな感染対策がなされていた。
ただ、その対策も多くはあまり意味がないと思われるものが多く、まだまだ具体的な感染のイメージが理解されていないのだなと感じた。
 
その中でも、これはほんと意味がないなと思ったのは、ビールを売るのに2人で回るという方式。
おそらくこれはマツダスタジアムだけかと思うが、1つのタンクでビールを売るのに、1人がタンクがもってビールを注ぎ、もう1人が会計をするのである。
どういう理屈で感染対策になると考えたのかまったく理解できないのだが、去年に引き続きこの方式でビールを売って回っている。
 
これだけで十分意味がわからないのだが、もっと細かいところまで見ると、さらに不可解な点がある。
金銭を授受するのに、お金をビールを入れるプラコップに入れて、それで受け渡しをするのである。
よく硬貨にはウイルスが付着している可能性があると言われ、そこからの接触感染を避けようということかと思われるが、コップに入れようが入れまいが最終的には手に触れる。
さらにはそのプラコップは(おそらく)使い回すので、(わずかながらではあるが)そのプラコップを触ることによって感染のリスクが高まるのである。
 
しかも、ビールを注いでコップを渡されると片手がふさがるのだが、その状態でプラコップに入ったお釣りを渡される。
すると、両手にコップに持っている状態になり、身動きが取れない。
仕方なく受け取ったビールを置いて、お釣りをコップから取り出し、財布に入れて、それからまたビールを取って…、と余計な手間がかかってしょうがないのである。
 
ついでに言うと、このビールの売り子さんは、2人とも青いビニールの手袋をしているのだが、この手袋も意味がない。
意味がないどころかむしろ(こちらもわずかながらではあるが)感染リスクは高まっている。
当然、手袋のまま手を洗ったりアルコール消毒はしないだろうから、仮にウイルスが付着したままなら接触感染のリスクがないわけではない。
こまめに手袋を取り替えるのならいいが、おそらく替えるのはビールがなくなって補充するタイミングくらいだろうから、それであればこまめにアルコール消毒したほうがよほど効果的である。
 
とまあ、こんな感じで先日のオープン戦に続き、意味のない対策が多すぎるなと思った次第である。
 
先日も球団経営が苦しいというニュースが出ていたが、是非とも意味のある感染対策に注力してもらい、意味がないところにコストや時間をかけるのはやめてほしい、と思ったという話でした。