数がわからなければ、意外と普通に過ごせるのかもしれない

新型コロナの感染法上の位置づけが変わってから、早1ヶ月が経とうとしている。
5月8日を境に、第5類へと変更になり、それ以降、新規感染者数の全数把握ではなく定点把握へと変更となった。
 
変更になってからは、毎週金曜日に前週分が集計されて発表されるとのことで、最初は5月8日からの1週間分が5月19日(金)に発表された。
このときは、前週との比較ができないので、翌週から前週との比較がなされ、そこから増加傾向にあることが周知されるのかと思っていた。しかし、蓋を開けてみれば、そういった報道は、少なくとも私の目の前に入ってこない。
これまでは報道でもそうだし、TwitterやLINEからも新規感染者数の情報は日次で入ってきたのだが、今は自分から情報を取りに行かないとわからない。
そこで、県の保健センターのウェブサイトを見てみると、定点把握の数字が入っており、たしかに増加しているのだが、全体数ではないので、どのくらい切迫した状況なのかわからない。
 
おそらく足元コロナの感染者数は増加傾向にあり、去年までならかなり大騒ぎしていたレベルまで増えてきていると思われるのだが、具体的な数字が見えないと、まわりで感染者が増えているということがなければ、良くも悪くも自分ごとにならないのだと感じた。
 
「良くも悪くも」と書いたのは、まさに文字通りで、良い意味では、数字が見えなければそんなに気にすることではないとも言えるし、悪い意味では、実際はかなり状況は厳しく、医療機関は逼迫しているのに、具体的な数字がないので、マスコミをきちんと取り上げないだけかもしれない。
もし後者であれば、マスコミはきちんと定点把握の数字から全数だとどのくらいにあたるかを変換して伝えないといけないだろう。
 
ただ、少なくとも、現時点では多くの国民は、コロナのことは半分くらい頭から消えており、目に見えなければここまで気にならなくなるもんだなと驚いている。
先日あった、とある団体の年次総会において、懇親会が開催されたが、とくに気にしている人はなく、みんなノーマスクで懇親を深めていた。もはやコロナの話題すら出ていなかった。
具体的な映像や数字がなければ、意外とこんなものなのもかもしれない。
 
ということで、物事はどう見るかがすべてである、という話でした。