大事な仕事で風邪をひいたなら

昨日のこのブログの記事で、とある団体の年次総会があったと書いた。
現在、私はこの団体の会長を務めているため、当然のことながら出席して挨拶などしなければならない。
 
しかしながら、前々日の夜くらいから喉に違和感があり、当日朝は明らかに体調が悪く、風邪をひいたなという感覚であった。
幸い熱はなかったのだが、咳と鼻水が止まらず、普通に仕事するくらいなら問題ない感じなのだが、関係団体の総会ということで、さあどうしようかと思案した。
 
思い浮かんだ選択肢としては2つ。
1つはもう黙って何事もなかったように参加する。もう1つは、風邪ひいたと説明して欠席する。
一応、選択肢としては2つあるのだが、ここはノータイムで前者を選択することにした。
 
このような場合、自分の症状がどうかというよりも、出席することで他の人にうつすリスクと、欠席することで他の人に迷惑するリスクを考えて判断しなくてはいけない。
今回の場合、検査をしたわけではないが、症状からもコロナやインフルエンザではないと確信できたので、この風邪が伝染るリスクやそれがコロナやインフルである可能性はかなり低いと考えた。
一方で、仮に欠席した場合、自分が責任者なので、次席の人に挨拶などを頼まなければならないし、総会の段取りも変更が必要になる。懇親会にも来賓が来るが、こちらでも会長が欠席する旨伝えるなど、調整が大変なことになってしまう。
これらを総合的に判断すると、欠席の選択肢はない、となる。
 
もちろん、熱が出ているような風邪であればまた別の話。コロナやインフルエンザの可能性が高ければ、きちんと欠席すべきと考える。
 
これが以前(例えば1年前)だったら、どうだろうか?
今回と同程度の症状だとして、1年前だったら、欠席という判断をしたのでないかと思う。他の人に自分の風邪をうつすリスクを過剰に見積もらないといけないためである。万が一でもクラスターを発生させてはいけないという意識が働いただろうなと思ったりする。
現状では、この点の許容度が上がっており、そのため判断が変わることになったのだろう、と自分ごとだが考えたわけである。
 
今後もいろいろな場面でこういった自己判断が求められるようになるだろうが、感染のリスクに加え、社会の許容度も加えて判断しなくてはいけないのだと、実感した次第である。
 
ということで、大事な仕事の日に風邪をひくといろいろと悩む、という話でした。

 

chikaran.hatenablog.com