子どもの医療費、無料なのはいいけれど

先日、平日昼間に保育園から電話がかかってきた。
保育園からの電話ということは、あまりいい知らせではない。発熱だろうか、下痢だろうか、なんて思いながら、会議中だったがちょっと抜けて電話に出た。
すると、息子の腹のところにじんましんが出たとのことで、迎えに来てほしいということと、病院で診てもらってほしいということを言われた。
 
その日は会議で抜けることができなかったので、両親に迎えを頼み、会議が終わってから夕方病院に連れて行くことに。
で、会議が終わって、小児科に予約を入れ、実家に息子を迎えに行くと、じんましんはもう消えており、本人もケロっとしている。
それなら病院に連れて行く必要はないかとも思ったが、もう予約も入れたし、保育園からは一応診てもらってくれと言われるので、そのまま息子を病院に連れて行った。
 
夕方なので、もう待ち合い少なかったのだが、それでも20分くらい待って診察を受けると、先生からはこんな感じのことを言われた。
・その日、4~5人目のじんましんで同じような症状(病院に連れてきたときにはすでに引いている)
・すぐに引いたということは食物性のアレルギーではない、外部要因のじんましん
・ただ、今後数日続く可能性がある
・保育園に行っても問題ない
 
そして、飲み薬と塗り薬を処方してもらい、隣の調剤薬局でその薬をもらって帰った。
病院と薬局で支払った金額は0。子どもの医療費は無料なので、何も支払わず帰ることができた。
 
で、ここで1つ疑問が。
今回処方された飲み薬は2週間分。薬剤師曰く、症状が治まっても、2週間分は飲みきってくださいということだった。
ただ、こういった薬、たいてい最初の数日飲んで、症状が良くなったらそのまま飲むのを忘れてしまうことが多い。意図して止めようと思わなくても、自然と忘れてしまうのである。
調べたわけではないが、他の家でもたいていそんな感じではないだろうか。
 
だとすると、残った薬は無駄になる。無料だからいいやと言えばそれまでだが、これも健康保険から出ているので、元はと言えばわれわれの保険料から出ているようなものだ。
よく高齢者の医療費の問題が取り沙汰されるが、子どもの医療費についてもそれなりに無駄なことが多いのではないかと思えてきたわけである。
 
子どものことなので、ちょっと過剰に心配して、保守的な診療や処方になってしまうのはわからなくもないが、こんな無駄が全国各地で起きているとすると、そりゃあ医療費もいくらあっても足りないわな、と思った次第である。
 
ということで、息子の症状は問題なかったが、薬をもらってちょっとモヤモヤした、という話でした。