大都市ターミナル駅のコインロッカー問題

今週は出張に出ているのだが、毎度困るというか気になるのが、コインロッカー。
今回も、新大阪駅と東京駅でコインロッカーに荷物を預けたのだが、探すのに一苦労だった。
 
新大阪のほうは、いつも利用しているコインロッカーがいっぱい。次いで利用するロッカーに行くもこちらもいっぱい。さらには階を変えて、多めのコインロッカーがある場所に行くも、ここもいっぱいだった。
このときは比較的時間があったので、その日泊まるホテルまで荷物を持っていこうかとも思ったが、雨も降っているしちょっと面倒だなと思ってたところ、ロッカーの位置と空きをおしえてくれる大型のモニターがあったので、これを見て探し、無事荷物を預けることができた。
 
次いで東京駅。
こちらは次の予定まで時間がなかったので、早くロッカーを見つけて預けておく必要があった。とはいえ、東京駅のほうはコインロッカーの場所が頭に入っていたので、どうにかなるだろうと思っていた。
実際改札を出てみると、1つめのロッカーはいっぱい。まあ仕方ない。2つめもいっぱい。ここまでは想定内。
少し外れたところにあるので、そのロッカーを目指して行ってみると、(記憶が間違いでなければ)ロッカーが撤去され、仮設の店舗がつくられていた。
ここでちょっと焦ったのだが、まだ候補のロッカーはいくつかあったので、近いところからあたっていったところ、空きが見つかり事なきを得た。
 
さて、こういった大きな駅のコインロッカー、最大需要をさらに上回るロッカーを準備すべきだと、いつも思っている。
今回はどちらも平日ということもあり、少し探し回ったが、無事空いているロッカーにたどり着くことができたが、これが休日だと簡単はいかない。
電車までの空きの時間に荷物を預けようとしても、ロッカーの空きがなく、空いているロッカーを探すだけで時間が浪費されてしまうなんてこともよくあったりする。
これを防ぐために、コインロッカーは、これでもかというくらい設置すべきだと思う。
 
これは利用者側の利便性だけではなく、JRなどの鉄道会社にとってもメリットがある話である。
JRでは駅の構内含め、空いている土地はすべて活用しようと、店舗がひしめいており、JR側としてもこういった店舗で買い物をしてほしいと思っているはずである。
それなのに、その買い物の時間がコインロッカー探しに使われるのはもったいない。さっさと荷物を預けて買い物に行ってもらったほうが、駅の構内で落ちるお金は大きくなるので、コインロッカーはきちんと設置すべきなのである。
 
ただ、これも需要分だけ設置するのでは足りない。最大需要をさらに上回る分のロッカーを準備すべきと考える。
 
その理由は2つ。
1つは、仮に駅の反対側にロッカーの空きがあったとして、そこまでもっていこうとはなりにくい。あくまでも自分が駅にはいった場所のまわりでコインロッカーがほしいのである。
需要が100あって、100のロッカーを設置するとちょうどいいように思うが、必ず場所のアンマッチが生じる。そのため、最大需要をさらに超えるコインロッカーが必要なのである。
 
2つめ、コインロッカーの空きに余裕があることで、駅に早く行こうという気になるから。
コインロッカーが空いておらず、大きな荷物をもって買い物をしなければならない、ということを経験したほうはどう思うだろうか。それだったら、ギリギリに駅に行って電車に乗ろうと考える人も少なくないはずである。それが、いつ行ってもコインロッカーに空きがあるとわかっていれば行動が変わるはずである。
そのためには、需要分ギリギリではダメで、そのときコインロッカーを使わない人から見ても、余裕がある状態にしておくことで、次の利用を促せるわけである。
 
今後、インバウンドも復活して、大きな荷物をもった観光客も増えてくるはずである。
駅の構内の貴重な場所を店舗開発で使いたいのはわかるが、駅での消費を増やすためには、店舗以上にコインロッカーを増やすべきだと考える次第である。
 
ということで、大都市の巨大駅では、必要以上にコインロッカーを設置すべき、という話でした。