ランドセルという子どもにも大人にも不便なカバン

娘が小学校に入学して1年が経とうとしている。
この時期になると、4月に新1年生になる子どもたちの1日入学があったりするのだが、そんな話を聞くともう1年が経つのだなと思ったりしている。
新入学生は、もうすでにランドセルを購入して、今か今かと入学を楽しみにしていることだろう。うちの娘もランドセルが来たときはうれしそうにかるっていたのを思い出す。
 
しかし、このランドセル、ワクワクするのは少しの期間だけで、授業もはじまりだすと途端に重い重いと言い出す。
ただでさえカバン自体が重いのだが、そこに教科書やノートなどが入ってくるので、急に重さが増してくる。
入学前は空のカバンで、しかも長距離の移動はしないから、背負ってもそれほど苦にならないのだろうが、学校に通い出すと重さと距離がダブルパンチで効いてきて、扱いにくい代物になってしまう。
 
ランドセルの重さ自体が、身体になじんでくるのは、おそらく高学年になるくらいで、そのころにはランドセルのありがたみはまったくといっていいほどなくなってしまう。
そう考えると、ランドセルは、買いに行ったときと、届いたときがピークで、それ以降どんどんプレゼンスが低下してしまう道具といっていいかもしれない。
 
そんな感じで、子どもだけが重くて不便に感じるのであればまだいいが、親にとってもけっこう扱いにくい道具である。
 
子どもが自分が背負って運んでくれれば、親としては何の問題もないのだが、何らかの理由で大人がランドセルを持って運ばないといけないとき、これがなかなか厄介である。
大人にとってもけっこうな重量があるので、片側だけでも背負って運びたいのだが、まだ子どもが小さく、ベルトが短いため、これができない。
 
仕方がないので、取っ手をもって運ぶことになるのだが、ランドセルは厚みがある上、取っ手が小さいため、かなり持ちにくい。
この取っ手、おそらくランドセルをフックにかけるためのもので、そこをもって運ぶことを想定しないため、大人が持つと手がギリギリにしか入らないのである。
他の荷物もあったりすると、一度で運ぶのは難しく、手こずることになる。
 
アウトドアグッズメーカーのモンベルからは、軽くて・高機能・低価格な新しいランドセルが発売されているが、下の息子が小学校に入学するころには、こういった軽いカバンが一般的になっていればいいのになと思う今日このごろである。
 
ということで、ランドセルは子どもとっても、大人にとっても扱いにくいカバンである、という話でした。