マイナンバーカード発行における疑問あれこれ

マイナンバーカードを申請をして、昨年末ようやく受け取った。
年末だったこともあるのか、受け取りの列は長く、最初市役所に行ったときは1時間待ちと言われたので、外出して1時間後に戻ると、まだ20人近く待っているとのこと。
あとどれくらいかかるか聞くと、1人10分程度はかかるので、受付が3つあっても、さらに1時間くらいはかかりそうとのことだった。
受け取るだけなのに、なぜ10分もかかるのか疑問だったが、そこで問い質さなくてもあとでわかるので、とりあえず他の用事を済ませることにした。
他の用事を済ませてから、市役所に向かうと1時間以上かかったため、さすがに自分の順番は回ってきており、直接窓口に行って、手続きをしてもらった。
 
すると、何に時間がかかるのかがすぐにわかった。ここで4桁の暗証番号とパスワードを入力するようになっていたのだ。
こんなもの、仮のパスワードでも発行して、帰ってから入力させればいいものを、全員窓口でやるから時間がかかる。
もちろん、それだとやり方がわからないという人もいるだろうから、そういう人は窓口でやってもらって、できる人は自分でアクセスしてやってもらえばいい。
 
しかも、である。窓口の後ろについたては置いてあるものの、入力内容が見えてしまうリスクもある上、タッチパネルの入力端末が使いにくく、結局何度も入力させられるハメになってしまった。
自分で言うのもなんだが、ある程度リテラシーがあると思われる私ですら、結局10分近くもかかってしまった。これが慣れていない人だったら、もっと時間がかかるだろう。
ただカードを配るだけのことに、こんなにコストがかかっていては、税金も安くならんなと呆れてしまった。
 
それでカードを受け取って帰ろうと思ったら、さらに衝撃なことを言われる。
マイナンバーの通知カードを返却せよ、というのだ。
マイナンバーが開始されたときに、送られてきた紙のことだが、マイナンバーカードを発行すると、通知カードは返さないといけないらしい。
私は、マイナンバーカードを受け取るときに、通知カードをもってきていなかったので、年明けに改めて通知カードをもって市役所に行くことになった。
 
そこで、なんでこの通知カードを返さないといけないのか、ある程度ベテランの職員に聞いてみたら、よくわからないとのこと。
返却を義務化するのであれば、せめて理由くらいはきちんと把握しといてくれよと思ったが、ここでこの職員を詰めても何もいいことはないので、戻ってからネットでさっと調べてみたところ、ここでも納得のいく回答はなかった。
通知カード自体にも偽装防止の技術が施されているとか、説明があったりはしたが、だからといって返す必要があるとも思えない。
そんなこんなで、日本国中で、ただ通知カードを返却するためだけに、再度市役所に行く人が多数いることを想像すると、そりゃ生産性もあがらんわなと諦めの境地に達した。
 
ある程度、賢い人が制度設計しているのだろうから、もう少しうまくいくような運用も考えてほしいなと思った次第である。
 
ということで、マイナンバーカードを発行したら、疑問に思うことが多数あった、という話でした。