小学校への自動車送迎はありかなしか

上の娘が小学校に通いだして早くも半年が過ぎた。
あまり勉強は得意そうではなく、学校に行くのはめんどくさいと言ってはいるが、それなりに楽しそうにしているので、親としては一安心である。
 
毎日の登校も、今のところ私といっしょに行くことが多いのだが、その際に娘がよく言うのが「車で行きたい」である。
 
小学生の登校範囲なので距離はしれてるのだが、娘の歩くスピードで家から学校までが15分程度。大人から見ればなんてことない距離ではあるが、小学生の娘からするとそこそこの距離があるのだろう。
一方、私の会社は、その小学校からもう少し歩いたところにある。大人の私のスピードで、家から会社までが15分程度、車だと5分くらいで着く距離にある。
娘からすれば、車でいっしょに行って、途中で下ろしてくれれば楽なのに、といったところだろう。
ここ最近、朝が寒くなってきているので、なおさら車のメリットを感じているだと思われる。
 
しかし、私としては断固として、車での登校は拒否をしている。
理由はうまく説明できないのだが、なんとなく教育上よくないような気がしている。まわりを見ていると、車で登校している子どもたちもちらほらいるのだが、あまりいいとは思えない。
私が子どものころも、車で学校に行けたら楽なのにと思ったことは何度もあったので、車で楽に行きたいという子どもの気持ちもわからなくはないのだが、それでもやっぱり抵抗感がある。
 
そこで改めて、なぜ車での登校に抵抗感を感じるのか、考えてみたところ3つの理由が思い浮かんだ。
 
1つは、子どもの歩く距離が減るから。
片道1kmくらいの距離ではあるが、毎日歩くことでそれなりの運動になるだろうし、筋肉発達あたりにも寄与しているはずである。その機会を奪ってしまうことに抵抗があると感じた。
 
2つめは、歩いて通うことによるまわりの友だちとのコミュニケーションを阻害してしまう可能性があるから。
今は私と通っているが、途中学校の友だちに会って、その子たちといっしょに行ってしまうこともよくある。
そういった通学時の友だちとのコミュニケーションが車通学だとなくなってしまう可能性があるとすれば、それは避けたほうがいいのではないかと思ったりした。
 
最後3つめは、2つめとも関係するが、車で送ってもらうことでまわりの子どもからのあれこれ言われる可能性があるから。
もう少しダイレクトに書くと、いじめにつながるリスクがある、ということである。
車で送ってもらいたいうらやましさみたいなものから、いじめとまでは言わなくても、それに近いものに発展してしまう可能性は否めない。ちょっと気にしすぎかもしれないが、わざわざそのリスクを高める必要もないなと思ったわけである。
 
これらを総合すると、よほどのことがない限り、やはり歩いて通ったほうがいいだろう、という結論に至った。
娘とゆっくり歩いて話ができるいい時間でもあるので、娘がいっしょに来てほしいと言ってるうちは、私もつきあっていっしょに歩いて通おうと、改めて思った次第である。
 
ということで、小学校への自動車送迎はしないほうがいいだろう、という話でした。