セブンイレブンの値上げはありかなしか

以前、このブログの記事で、セブンイレブンの値上げ政策がすごい、ということを書いた。
お弁当や麺類、惣菜などで新商品が出るたびに値上げを断行しており、一消費者からすると価格が上がることに対する抵抗感がなかったわけではないが、デフレ下の日本で値上げを進める姿勢は素直にすごいなと思った。
 
しかしである。
ここにきて、さらなる値上げを推し進めている。
麺類や弁当において、ちょっと前に600円台を超えたかと思ったら、今ではついに税込み700円台の商品が棚に並んでいる。
2年前500円を超える商品はほとんどなかったと記憶しているので、ここから見ると4割を超える値上げと見ることができる。
もちろん、まったく同じ商品ではないので、味や量が変わっている可能性はあるが、それにしてもすごい価格設定である。
一人用の鍋商品も去年から比べると100円近く(以上?)値上げがされているし、ちょっとした小分けの惣菜も300円台のものが出てきている。
 
これまでセブンイレブンの値上げに対して好感をもっていた私も、さすがにやりすぎではないだろうかと思うようになってきた。
もちろん消費者としては、この価格で価値があると思えば買えばいいし、思わなければ買わなければいいだけなのだが、ここまでくると値上げにマインドが追いつかないのではないかと思っている。
単価が上がることによって、これまで1品追加してきたのをやめるといったことも起きて、逆に客単価が下がるようなことにならないだろうかと心配したりもしているくらいである。
 
BtoBにおける値上げはかなり浸透してきているが、一方でBtoCでの値上げはまだまだこれからと言える。その中でセブンイレブンの価格政策はBtoBでの値上げ分をいち早く転嫁しようという動きにも見える。
セブンイレブンという小売最大手の値上げ政策がうまくいくのか、それとも日本における強いデフレマインドの前に屈するのか、今後の日本市場における価格の考え方を左右するといっても過言ではないかと思うので、引き続き注視していきたいと思う。
 
ということで、セブンイレブンの値上げはやりすぎのようにも感じる、という話でした。