保育園と幼稚園の役割分担

昨日のこのブログの記事で、保育園探しが大変だった、ということを書いた。
都市部では保育園が見つからないということをよく聞くが、地方の田舎でも同じことが起きていることに驚いた。
 
一方で。少なくとも私の住んでいる地域では、逆に幼稚園のほうは園児集めに苦慮していると聞く。
多くの幼稚園では送迎バスなどのサービスも充実しており、それぞれが特徴ある教育をアピールして、学区外からも園児を募集しているようである。
 
この2つの話を統合すると、どうやら幼稚園ではキャパに余裕があるのに、保育園はいっぱいという状況でにある。
私が聞いた中での話で、データを取ったわけではないので、どこまで正確な情報かはわからないが、こういった状況が起こっているとして、なぜこのようなことが起こるのだろうか。
 
ちょっと考えてみたのだが、以下のような仮説に思い至った。
 
時を遡って、私が子どものころの時代。家庭の女性が働くのは一般的ではなく、専業主婦が基本であった。働くお母さんは少なくともマジョリティではなく、少なかったのは間違いない。
そんな中、働くお母さんの家庭の子どもは保育園、専業主婦のお母さんの子どもは幼稚園と棲み分けをしていた。
前者は1歳くらいで入園してそのまま小学校入学まで保育園、後者4歳になる年に入園して3年間幼稚園というのが一般的なパターン。幼稚園では3年保育ではなく、2年保育や1年保育の家庭も多かったかと思う。
 
そこから時代は下って、現在に至るまで、共働きの家庭はかなり増えてきた。
私が子どものころは専業主婦がデフォルトだったのだが、今では共働きのほうがデフォルトといっていいのではないだろうか。
 
と、家庭環境が変わってきたのにもかかわらず、以下の2つが変わっていないことが、保育園は混んでいるのに、幼稚園は空いている問題の原因ではないかと思っている。
 
1つは、働くお母さんの家庭では保育園、専業主婦のお母さんの家庭では幼稚園という棲み分けが変わっていないのではないか、ということ。
もう1つは、保育園と幼稚園の園の数(≒受け入れキャパシティ)が昔とあまり変わっていないのではないか、ということ。
 
要するに、共働き家庭が増えて、保育園のニーズ(小さいころから就学までずっと預かってほしい)という増えているのに、保育園の数が増えていないので、足りないのに対して、専業主婦の家庭が減っているのに、幼稚園の数はそのままなので、園児の獲得競争が起こるということなってしまうのではないか、ということである。
 
この仮説が正しいのであれば、解決策は1つ。
それは、親が働いているかどうかで区分するのではなく、単純に年齢で区分するというもの。
基本的に、1歳から3歳までは保育園、4歳から6歳は幼稚園としてしまうのである。
 
現在では、幼稚園のサービスはかなり拡充しており、バスでの送り迎えだけではなく、延長での預かりもしてくれる。上の娘のときもよく活用させてもらったが、18時まで預かってくれるので、共働きの家庭でも、これで十分というケースは多いのではないかと思う。
 
年齢で区切れば、共働きの家庭の増加に比べて、子どもの数は毎年大きな変動することもないので、保育園と幼稚園のキャパシティと需要がアンバランスになるリスクも下げることができる。
現時点では、幼稚園でも保育園とほぼ同じ機能をもっているようなので、長時間保育の受け入れの余裕がある幼稚園から実施してみたらどうだろうかと思った次第である。
 
ということで、保育園と幼稚園の役割を少し見直せば、保育園が足りない問題はそこそこ解決するのではないか、という話でした。