ここに来て、新型コロナの感染者数は完全に増加傾向に入ってきており、第8波は不可避という状況になってきた。
当初、第8波は2023年の年初くらいからかと思っていたが、ワクチン接種率が上がらず、前倒しになったという感じかと思う。
一方で、第7波のときに、緊急事態宣言やまん防といった行動宣言を出さずに乗り切ってしまったので、少々の感染の波が来たとしても、それを許容しながら進んでいくことになるのだろうと思う。
そんな状況を見て、今後はコロナもインフルエンザと同じような対応になっていくと思っている人は多いかと思う。
上述のとおり、波が来るたびに行動宣言をするようなこともないだろうし、毒性についてもオミクロン以降はワクチンのおかげもあって重症化率はかなり下がってきているので、インフルエンザに近づいていくことになるのだろうと思う。
ただ、決定的にインフルエンザを異なる点があって、それは感染力の高さである。
上述のとおり、新型コロナに感染しても、インフルエンザくらいの症状で済む人がほとんどになってきた。
ただ、症状がインフルエンザ程度であっても、これまでインフルエンザでここまで広く感染するようなことはなかった。
私の経験だけで言えば、インフルエンザで学校が休みなったことはなかったし、会社に来るなということもなかった。
それに対して、コロナの場合、これまでは多少過敏に反応して対策をしてきたということはあるかもしれないが、やはりインフルエンザに比べると感染力は強く、症状がひどくなくても、それがある一定の範囲のコミュニティで流行すれば、そのコミュニティは機能しなくなるわけである。
最近、議論はどうも毒性が下がってきたということばかりにフォーカスが当たるような気がしていて、感染力の強さについては依然と強力であることが忘れられているように感じる。
個人の単位で見れば、ワクチンさえきちんと接種しておけば、かなりリスクの低い病気になってきたのは間違いないだろうし、文字通りインフルエンザくらいのリスクになりつつあるとは思う。
一方で、会社や学校といった組織単位で見れば、運営していくためのコロナのリスクはこれまでと比べてそれほど変わっておらず、むしろ行政からの行動制限がなくなっていく中で、よりリスクコントロールが求められるようになってきているように感じている。
新型コロナはインフルエンザくらいの病気になっていくことはおそらくそうなのだろうが、インフルエンザ並みの症状になっても、大流行になれば大変だということを、もっと自覚しておいたほうがいいと思った次第である。
ということで、まだまだコロナ禍は続きそうだ、という話でした。