最近気になる言葉の誤用

最近、Twitterやブログなどのウェブのテキストなんかを見ていると、単語の誤用が気になる。
これは素人が書いているから仕方ないのかと思っているのだが、テレビなどのマスメディアでもたまに見受けられる。
言葉は時代によって変化するのだからいいではないかという考えもあって、それはそれで説得力はあると思うのだが、私は性格上気になることが多い。
ここでは、私が最近気になる誤用例をメモ代わりに挙げておきたいと思う。
 
・課金
これは最近ホントに多い。
本来であれば、サービス提供者側がサービス利用者側に代金を請求するときに使う言葉なのだが、ほとんどが逆の意味で使われる。
言葉を見れば「金を課す」という意味だろうから、請求するという意味であるのは間違いないのだが、「カキン」という音の響きが、サービス利用者が提供者側にお金を入れている感じがするので、勘違いをしているのではないだろうかと密かに思っている。
 
・話し
「話」という漢字は、名詞の「話」と動詞の「話す」で両方同じ言葉が使われるので若干ややこしいのだが、名詞の「話」に対して「話し」とする人がけっこう多い。
例外はあるが、標準的には名詞の「話」には送り仮名はいらない。「話し」となるのは動詞の活用で連用形で使われるときである。
Twitterなどでも、かなりのインテリと思われる人でもこの誤用は多いのだが、そのたびに訂正したくなる。
 
・奥さん
これは、最近テレビなどでも多い。「奥さん」は「奥様」のくだけた表現で、他人の女性配偶者を指す言葉だが、自分の妻のことを奥さんと表現する人はかなり見かける。
自分の妻を奥様と呼ばないように、奥さんとも呼ばないのが正しい使い方なのだが、テレビではテロップなんかも出たりして、当たり前に使われている。
さすがにアナウンサーは使ったりしないだろうが、タレントが使う分にはOKとなっており、違和感があったりする。
 
と、こんな感じで最近気になる誤用の言葉をまとめてみた。
ここで挙げた例(とくに「課金」と「奥さん」)は、まだ完全に誤用が正しい表現と認められるまでにはなっていないが、6~7割くらい誤用のほうに傾いている感じがする。
もうこの流れを変えるのは難しく、あと5年もすれば、完全に市民権を得て、正しい用例として使われると思っているのだが、どうなるのかちょっとだけ注意してみておきたいと思う。
 
ということで、最近言葉の誤用が目につく、という話しでした。