台風の思い出

今回の台風の11号、そこまで強い影響はないのではないかと思っていたのだが、蓋を開けてみるとそこそこ強い風が吹いていた。明け方、風の音で目が覚めて、あわててベランダの小物を家の中に入れたりした。
台風は進路が少しずれただけで、天候への影響は大きいので、後で振り返るとそれほどでもなかったね、ということがよくあるが、今回私の住んでいる地域ではそれなりの影響があったのではないだろうかと感じた。
 
昨日のこのブログの記事では、昔と比べると台風による休校の判断が早い、ということを書いたのだが、今回は結果的にも休校で正解だったと思う。
私が子どものころは、台風に限らずだが、めったに休校にならなかったが、最近はコロナの対応もそうだが、早めに休校の判断を下すことが多いように思う。
これは、時代の変化ということで、やむを得ないことだと思っている。
 
さて、私が子どものころはめったに休校になるようなことはなかったのだが、唯一の休みになったのが台風だった。
私は中学のときに電車で学校に通っていたが、あるときかなり強い台風が来て、結果として電車が動かなくなったために、学校に行くことができなかったのである。
このときの台風は典型的な風台風で、雨が降らなかったため、海の潮が電線に付着して、長いこと停電になったと記憶している。少しでも雨が降っていれば、潮も流されてそこまで大きな被害にはならなかったと聞いた。
このときは学校自体が休校になったかどうかは記憶にないのだが、どちらにしろ電車組は学校に行けないので、休みになったのを覚えている。
ちなみに、その翌日も停電で電車が動かなかったのだが、友人のお父さんが気を利かせて車で連れて行ってくれた。密かにありがた迷惑に感じたつつも、わいわい言いながら学校に行ったのもいい思い出である。
 
そんなこともあり、台風が来ると学校が休みになる(かもしれない)と学習した私は、中学・高校と台風が発生すると、不謹慎ながらこっちに来いと祈っていた。
台風発生の知らせを聞くと、テレビのニュースにかじりついて進路を見て、まったく違う方に行くとわかるとガッカリしたものである。
一方で、台風に関する知識や情報も増えて、自称台風博士を気取っていた。台風の大きさと強さは(ある程度比例はするものの)別物で、中には小さい台風だが非常に強いものもあると知って、自然現象は面白いなと思ったりした。
 
そんな台風好きも、さすがに社会人になってからは影を潜め、むしろ厄介な存在にしか思わなくなったが、ここに来て娘が台風に関心を示すようになり、知っていることをひけらかしたりして楽しんでいる。
年に1,2回くらいは台風が接近することもあるだろうから、きちんと防災をした上で、子どもたちとの話題の1つにしたいと思う。
 
ということで、昔は台風が来るたびにテンションが上がっていた、という話でした。