ルールがわかると面白い

この週末、参議院議員選挙が行われた。
私は割りと小さいころから選挙が好きで、開票速報とかも父親に解説してもらいながら、面白がって見てきた。
民主主義における選挙というものは、戦争の代わりみたいなものだから、権力がどう推移するかに関心があるのかもしれない。
ということで、今回も20時にNHKにチャンネルをあわせて、開票の推移を見ていた。
 
さて、この選挙速報。隣で見ている子どもたちは当然のことながら見ていて面白いとは思わない。
なぜ面白くないかと言えば、選挙のルールがわからないからである。
ルールを知っていれば面白く見えるとは限らないが、ルールを知らなければ面白くはないのは間違いない。
 
今回あった、参議院議員選挙。微妙にルールが難しい。
2つの投票をするが、1つは都道府県ごとの候補者から選ぶもの(選挙区)、もう1つは全国区で政党ならびにその党の中で立候補している人を選ぶもの(比例代表)。
とくにわかりにくいのは後者。選挙区のほうは直感的に理解できるが、比例代表はちょっとむずかしい。政党名を書いてもいいし、候補者名を書いてもいいが、これがよくわかっていない人がけっこう多いのではないだろうか。
さらにこの比例代表において、どうなると当選するかをきちんと理解している人は、さらに少ないのは間違いない。
加えて、衆議院議員選挙ともしくみが違うので、それぞれがどういうしくみになっているのかをきちんと理解している人は、さらに限られているだろう。
 
そう考えると、投票率が低いのは、思っている以上にこの投票に関するルールを知らない人が多いからかもしれない。
ルールを知らないスポーツに参加しろと言われてもやりたくないし、ルールを知らないスポーツを観戦しようと言われても興味がもてないのと同様、投票に行っても何を書いていいかわからないと行く気が起きないし、その投票がどうつながって当選者が決まるのかがわからないと興味も出てこないはずである。
 
もしそうだとすれば、どの党がどういう政策を打ち出して、何を主張しているのかを理解することも大事だが、その手前で選挙のしくみを理解してもらうことが、投票率を上げるために必要なのかもしれない。
比例代表で当選者を選ぶしくみ(ドント方式)は、学校で習った覚えがあるので、一応みんな習っているはずだが、メディアでも改めてこのあたりのしくみを教える機会が増えれば、もう少し政治に興味が湧くかもしれない。
そんなことを、開票速報を見ながら思った次第である。
 
ということで、ルールを知ればちょっとは面白くなる、という話でした。