運動会のコロナ対策

この週末、小学生の娘のはじめての運動会があった。
最近は秋ではなく春に運動会があるというのは聞いてはいたが、実際にそういうスケジュールを見るとちょっと違和感というか驚きがあった。
気候的にはこのほうがいいだろうが、準備するほうはちょっと大変だろうなと思ってみたり。とくに1年生は入学して1ヶ月ちょっと。先生たちも、児童のほうも、手探りで準備を進めたのではないだろうかと推察する。
 
今回の運動会、全学年揃っての運動会は3年ぶりらしく、昨年、一昨年は中止もしくは学年別の開催だったのだろう。
今回の日程は半日開催で、コロナでそうなったのか、ここ最近は半日なのかはわからないが、自分が子どものころは15時ごろまでやるのが通例だったので、大きな違いを感じた。
 
さて、まだまだコロナ収束は言い難いが、一方で徐々に緩和の方向に向かいつつある中行われた今回の運動会。そこでの感染対策について気づいた点を整理をしておきたいと思う。
 
まず1つめは、各家庭、2人までの参加ということで、フェスで使われるような紙のバンドが配布され、これがないと会場である学校に入れないというしくみになっていた。
子どもの学年で色が分かれており、何年生の保護者かどうかもわかるようになっている。
屋外のイベントなので、感染についてはほぼないと言ってよく、人数制限する必要はないと思うが、一方で、コロナ対策というより、コンパクトな運動会を目指すという点で、これはこれでアリなのかなと感じた。
 
2つめ、保護者は健康観察シートを書かないと入れないしくみになっていたが、こちらは意味がないと感じた。
コロナ下での各種イベントで、こういった健康に関するチェックを入れたり、連絡先を書くようなシートを書かされることがあるが、こういったシートが有効に使われた例を聞いたことがない。
仮にイベントに参加していた人の感染が確認されたとして、その場合誰にその連絡を入れるのか想定をしているとは思えない。ただ、漠然と何かあったときのために、ということで書かせているのだろうが、まず間違いなく使いようがない。なんとなくやっている感を出すだけの施策。
電話番号の個人情報も記入させているので、シートの扱いもきちんとしておかないと、変なところで問題にもなりそう。
あえて今回のケースで意味があったとするならば、このシートに体温を記入する項目があるので、体温を測ることを促すことができたくらいか。
 
3つめ、運動会に出ている児童のマスクの管理について。
観察していると、どうも競技に参加しているときはマスクを外すが、待機しているときはマスクをつけるという運用をしているようだった。
当日の気温はだいたい22~24℃くらいで、日陰だとちょうどいい気候だったが、日が刺すところで汗ばむ陽気といった感じ。運動会で声を出すことも多いので感染が気になるのはわかるが、正直熱中症のほうが怖いという感じがした。
また、子どもたちだけでなく、親も皆例外なくマスクをしており、こちらも熱中症がちょっと気になった。
幸い、熱中症になったという話は聞かなかったが、とくに9月にやるような運動会では熱中症のほうに気を使ったほうがいいのではないかと感じた。
 
と、こんな感じで、間違ってもコロナの感染者を出さないという気概は感じたが、熱中症対策との対比で若干バランスの悪い感染対策のように感じた。
とは言ったものの、まだまだ感染に敏感な親も多いだろうし、こういった対策になるのも仕方がないかと思ってみたりもした。
来年の今ごろは、コロナを気にしない運動会になればいいが、さてどうなるだろうか。
 
ということで、まだまだ安全よりも(局所的な)安心に重きが置かれている、という話でした。