コンビニは値上げを発表する必要があるのか

ネットを見ていたら、こんなニュースが出ていた。
コンビニ各社が値上げをするという、一見普通のニュースだが、ちょっと意外だなと思った。
 
いわゆるメーカーであれば、既存の定番ブランドがあり、これらを値上げをするのであれば何らかの発表が必要だというのはわかる。
しかしながら、コンビニは流通業。メーカーがつくった商品を展開するので、基本的にはわざわざ値上げを発表する必要はない。
 
惣菜やお弁当、スイーツあたりは自社ブランドではあるが、これらはリニューアルを繰り返すので、値上げというよりはそのたびに新商品を出して都度価格設定をしているとい認識している。似たような商品でも、厳密には前とは違ったもので、ネーミングも変えたりしている。だから「値上げ」ではない。
 
実際、セブンイレブンを見ていると、似たような商品が2,3年前に比べて、2割程度は価格が上がっている印象である。
先日セブンで買った、とあるラーメン店とのコラボ商品は税込みで600円超。ちょっと前までは、この種のコラボ商品でも500円以内だったので、やはり2割くらいは上がっているとみていいかと思う。
これは別に悪いことではなく、企業努力でそういった商品開発をしているわけだし、それで消費者が買ってくれるのであればまったく問題はない。
コンビニは習慣性があるし、また価格の上昇も少しずつなので、よほど気にしていないとそれに気づかずにリピートしてくれる客がほとんどだろうと思う。
 
だからこそ、今回の値上げの発表はちょっと意外だった。
今回は定番商品の値上げの発表のようだが、もともとセブンの価格設定は高い。粗利は十分な商品ばかりだろうし、このタイミングで値上げをしないと吸収できないほどのコスト増ではないと思う。だったらここは価格は維持しておき、順次リニューアルしたタイミングで新たな価格設定をすればいいのではと思ったわけである。
 
もしかすると、他のメーカーも値上げを発表しているこのタイミングであれば、それほど目立たないという判断だったのかもしれない。たしかに特別大きなニュースにはなっていないようなので、これで大手を振り値上げができるということかもしれないが、この値上げの発表が吉と出るか凶と出るか、当面ウォッチしてみたいと思う。
 
ということで、セブンイレブンでの購入単価がまた上がりそうだ、という話でした。