独眼竜政宗にみる、昔のドラマは今見ても面白いのか

昨日のこのブログの記事で、大好きだったウルトラクイズを大人になってから見たら面白くなかったという話を書いた。
自分が大人になったから面白くなくなったのか、それとも時代が変わって企画や演出が古く感じたのか、どちらが原因かついてに考えてみた。
 
同じように、昔面白かったが、今見てみるとそうでもないとか、ぜんぜん面白くないものはよくある。
ぱっと思いつくのが、大河ドラマ独眼竜政宗」。
 
私が小学校4年のときの大河ドラマで、夢中になって見たのを覚えている。
渡辺謙が主役で、政宗の幼少時代の子役も話題になったりした。キャストも豪華で、政宗の父輝宗(北大路欣也)が討たれるシーンや、政宗と秀吉(勝新太郎)が対峙するシーンはドキドキしながらみたものである。
年間平均視聴率は大河ドラマ史上最高で、今後この記録が破られることはないだろう。
 
それまではいわゆる時代劇には興味なく、水戸黄門くらいは見たことはあるくらいで、面白いと思ったことはなかった。
それに対し、この独眼竜政宗はなんのきっかけか最初のころから見始め、原作のコミック版も買って見たくらいである。
毎週欠かさず見て、ここから数年大河ドラマはかかさず見るようになった。
 
この独眼竜政宗、伝説の大河ドラマであることは間違いないと私も思うのだが、今見ても面白いかと聞かれればクエスチョンである。
数年前に何かの機会に再放送がされていたので、数話見てみたのだが、とても面白いとは言えなかった。
戦闘シーンの描写などは今見ると稚拙だし、演技やセリフもなんとも垢抜けていない感じ、極めつけが梵天丸(政宗の幼少時代の名前)の子役の演技。今の子役と比べると、幼稚園のお遊戯会レベルに見えてしまう。
子役に限らずだが、演技レベルや演出の巧さ、映像技術など、ここ30年でこんなに変わっているんだと思い知らされる。
 
何も過去の名作をディスっているわけではない。当時は間違いなく面白かったし、当時私が今の年齢だったとしてもこのドラマを見て楽しんでいたと思う。
ただ、今見ても面白いかと問われれば、そうは思わないというだけである。
 
ただ、テレビなどのコメントやインターネットでの書き込みで、こういった名作ドラマを「今見ても面白い」というのを見ると、本当に今見ているかと思ってしまう。
過去の記憶の補正がかかっており、見てもいないのに、今見ても面白いと勝手に想像しているだけだと思うわけである。
 
こんな指摘をしたところで大人げないのは承知しているが、リアルで言うと嫌がられるので、ここで書いてみた次第である。
 
ということで、昔のコンテンツは見直さないほうがいい、という話でした。