新型コロナ感染者が出ることを見越して準備しておくこと

昨日の記事では、うちの会社で新型コロナの感染者が出たのでその対策についてまとめた。
けっこうシミュレーションできてたつもりだったが、実際に起こってみると、大変なことが多かったというのが実感。
また、感染者が出ることを見越して、準備しておくべきだったこともわかった。
 
そこで、今回は感染者が出たとしても、スムーズに営業を継続できるよう準備しておくべきことをまとめてみたいと思う。
 
まずは、支店内で(とくに緊急事態宣言時は)在宅勤務と通常出社でシフトを組んで運用するということ。
昨年の4月に発令された緊急事態宣言時には、出社を極力抑えるということで、支店内の社員にはノートパソコンを配って、在宅で勤務できるようしくみは整えた。
ただ、その後コロナへの慣れもあってか、徐々に全員出社というスタイルに戻り、今回の緊急事態宣言時も基本的には全員出社であった。
 
感染の原則論から考えると、通勤電車で感染する確率は低く、また社内では会議などを除けば、マスクなしで15分以上の長時間話しこむことはめったにないので、いわゆる勤務時間に感染が広がる可能性は低いと考えてきた。ただ、出社すると、勤務時間後に飲みに行こうとなり、結果として感染が起こることは十分考えられるので、アフター5の行動をきちんと管理することを条件に、出社自体は容認していたのだが、これが甘かった。
 
社内での感染の確率は低いかもしれないが、感染者がいたとなると、同じ職場の人間は濃厚接触者とみなされることになる。
となると、全員が出社していれば、全員が濃厚接触者になり、全員が出社できなくリスクがある。そういった点でリスク管理が甘かったということになる。
 
対策としては、支店内の社員を半分に分けてシフトを組み、交互に出社と在宅勤務とする。とくに、緊急事態宣言が出ている地域では、宣言期間内はこのシフトの実施を徹底すべきで、今後はそのように対応したい。
 
もう1つの準備は、仮に誰も社内に入れなくなったとしても、業務が回るような準備をしておくということ。
1つ目の準備で挙げたように出社と在宅勤務を分けておけば、全員が濃厚接触者となることを可能性を下げることはできるが、それでもゼロにはならない。
となると、万が一全員が濃厚接触者になったときを想定して、誰も出社しなくても、お客様に迷惑をかけずに、業務を遂行できるようオペレーションを考えておく必要がある。
 
今回のうちの会社のケースでは、一から在宅勤務を始めるということではなかったのでまだよかったが、それでも出社ゼロでオペレーションを回すための準備をするのにけっこう時間がかかった。
わかりやすいところでは、電話とFAX。パソコンでの作業は、会社であろうが自宅であろうが、とりあえずできるのだが、会社でないとできないものについては対応が必要になってくる。電話とFAXをどこに転送して対応するか、他の事業所や工場と相談して設定する必要がある。あわせて、他事業の応援が必要となるが、このあたりもできるだけ事前に想定してくことができれば、いざ感染者が出ても右往左往しなくても済むと感じた。
 
遅きに失したところはあるが、今回はどうにかこうにかで対応することができた。
中小企業であれば、すべて事前に準備しておくことということはなかなか難しく、ある程度はその場その場で対応していく必要はあると思うが、それでも今後同様のことが起きた場合に対処できるよう、まとめてみた次第である。
 
ということで、転ばぬ先の杖は言うは易く行うは難し、という話でした。