オリンピックのスケジュール確認してわかったこと

昨日のこのブログの記事で、これまでのオリンピックの記憶を辿ってみたのだが、書いているうちに今回の東京オリンピック見ておこうと思いはじめた。
競技を見ておくという意味と、オリンピックに対して世の中の感情や雰囲気がどう変わっていったかを観察するという意味の両方でである。
 
ということで、さっそくどの競技がいつごろ行われるのかチェックしてみた。
こうしたビッグイベントが行われる場合、私は自分のGoogleカレンダーにスケジュールを入力するのだが、今回は、陸上、体操、サッカー、野球、バスケ、柔道、競泳あたりのスケジュールを入力してみた。
公式ウェブサイトには、時間単位のスケジュールが発表されているので、それを自分のGoogleカレンダーに入力してみたのだが、いろいろなことが見えてきたので、ここにまとめておきたい。
 
まずは、当たり前のことではあるが、ほんとに多くの競技が短期間に行われるという事実を確認することができた。
今回私がスケジュールを入力したのは、ほんの数競技だけだが、それでも私のGoogleカレンダーはいっぱいになった。同じ時間帯に、いろいろな会場で競技が行われるんだということを実感した。
これだけの大会を無事実行するということは、想像を絶する準備が必要なんだろうなと確認することができた。
 
一方で気になることも多い。
野球やバスケットボールなどの競技では、まだ出場国が確定していない。1ヶ月前なのに、スケジュールの対戦表には「最終予選の勝者」なんて書かれ方をしている。
毎度こんな感じなのかもしれないが、なんと言っても今回はコロナ下での開催。このタイミングで最終予選が終わっていなくて、この後きちんと開催されるのか心配になってしまう。このままだと参加国が予定より少ないなんてことになってしまう可能性があるのではないか。
となると、その予定されていた試合はどうなるのだろうか。個人種目であれば、まだ対処のしようがありそうだが、団体種目では不戦勝という扱いにするしかやりようがないはずである。
先日、このブログで私は、オリンピックは開催されれば盛り上がるであろうと予想したが、不戦勝だらけになってしまうと、かなり白けてしまうのではないかと感じた。
 
他にも気になることはいろいろとある。
野球の組み合わせについて。
スケジュールを見て気づいたのだが、野球は6カ国しか参加しないらしい。その6カ国を2つのリーグに分けて、3チームのリーグ戦。そこからすべてのチームがトーナメント戦に進み、ダブルエリミネーション方式に近いかたちでトーナメント戦が行われる。リーグ戦とトーナメント戦あわせて全部で16試合。その方式はリンク先の公式ページを参照してもらえればと思うが、わかりにくいことこの上ない。
 
それだったら、総当たりのリーグ戦にして、1位と2位で決勝戦ということにしたほうがよほどわかりやすくていい。試合数もリーグ戦15試合と決勝戦1試合で計16試合と同じ試合数になる。
なんでこんなわかりにくい方式にしたのかわからないが、野球は注目度が高いだけに、上述の参加国が決まっていない問題とあわせて、ここで運営がコケると、オリンピック全体の印象に大きな影響を与えかねないと感じた。
 
あとは、個人競技で団体や男女混合などの余計な種目が増えている印象がある。
例えば、柔道の団体。個人スポーツなのに、国別対抗の団体戦はいらない。陸上や競泳のリレーのように、組み合わせの要素が順位が変わり得る競技であれば理解できるが、柔道の場合は単純に個人の合算に過ぎない。従来からある卓球や体操の団体は、組み合わせの妙がないとも言えないが、基本個人種目は個人だけにしたほうがいいと思う。
同様に男女混合も多い。競泳のリレーなどがその典型だし、卓球のダブルスもそう。制限がないといくらでも組み合わせで種目が増えてしまう。どうしてもやりたければ、各種目の世界選手権でやって、オリンピックは種目を絞ったほうがいいと思った。
 
と、こんな感じでオリンピックのスケジュールをざっと見ただけだが、いろいろな問題がありそうだなと感じた、という話でした。