オリンピックにおける種目水増し問題

昨日のこのブログの記事で、北京オリンピックの競技スケジュールを、自分のGoogleカレンダーに入力してみたところ、それらの競技を見てみようという気になった、ということを書いた。
関心をもって見てみると、興味も湧いてくるものである。
 
さて、いくつかの競技については日程を確認してみたのだが、いざチェックしてみると、種目がかなり細分化されているということに気づいた。
 
私が冬季オリンピックをかなり注目して見ていたのは、1992年のアルベールビルと1994年のリレハンメルあたりで、次の1998年の長野は自国開催ということもあり横目で見るという感じで、それ以降はほとんど見ていない。ということで、20年以上のブランクがあるのだが、当時と比べると必要以上に種目が増えている印象がある。
いくつか挙げてみたいと思う。
 
1つは団体種目が増えていること。
個人種目を無理やり団体種目にして、水増ししている感がある。
とくに気になるのが、フィギュアスケートで、これは確か前回大会からだったと思うが、男女個人やペアなどで点数が合算するタイプの種目であると認識している。個人やペアでそれぞれ種目があるのに、それに団体を加える意義がまったくわからない。仮に団体でケガしたら、個人種目には出られなくなるし、そこまでいかなくてもコンディションを整えるという意味ではマイナスしかなさそうである。
陸上のリレーのように、単純にタイムを合計するだけではない種目であれば理解できるのだが、個人の成績をただ足し合わせるだけの種目はどうかと思ってしまう。
 
2つめは、男女混合種目が増えていること。
カーリングなどの競技で、男女別に加えて、混合ダブルスなる種目があった。これは男女のそれぞれのチームでも出場している場合、両方出る選手がいるのか、それとも混合ダブルスだけに出るのかわからないが、両方出るのであれば、これまたコンディションやメンタルをどこに合わせるのか難しいだろうな感じる。
ショートトラックでも混合リレーがあるが、これをやりだすといくらでも種目が増やせてしまう。
スキージャンプに至っては、混合団体なる種目があって、純然たる個人種目なのに、団体と男女混合のコンボの種目があって、ちょっとビックリした。
 
これらの現象は冬季オリンピックだけでなく、夏季オリンピックでも見かけるが、全般的に種目数を水増ししている印象がある。
団体種目や男女混合種目のようなものを増やしすぎると、メダルの価値が毀損がしてしまうと思うのだが、どうだろうか。
 
ということで、やたら種目数を増やすのはいかがなものか、という話でした。