今回のオリンピックでよく観察しておきたいこと

Voicyで社会派ブロガーのちきりん氏が、オリンピックのことについて言及していた。
プレミアム放送なので、詳しいことは書けないが、競技の内容と同じくらいに、オリンピック中のゴタゴタや報道のバカバカしさが今から楽しみと煽っていた。
ただ煽るだけはなく、準備も不十分でいろいろなゴタゴタが予想されるが、1つひとつに目くじらを立てるのではなく、笑って流すべきといったことも話していた。
 
私も今回のオリンピックは、競技もさることながら、オリンピックに対して世の中の感情や雰囲気がどう変わっていったかを観察しておきたいと思っている。
どういった視点で観察しておきたいか、ここで整理しておきたい。
 
1つめは、オリンピックが感染状況にどう影響を与えるかについて。
現在のマスコミの論調は、オリンピックができるんだったら、またオリンピックで観客を入れるのであれば、飲食店に営業制限をかけるべきでないし、国民への要請もできないから、感染者は増えると言っているが、これがどちらに転ぶのか。
オリンピックが盛り上がれば盛り上がるほど、多くの人は家のテレビで見ようとなる可能性もあるんじゃないかと思っている。
もちろん全員というわけではないが、こんなご時世にわざわざリスク(感染リスクとレピュテーションリスクの両方)をとってまで、外で盛り上がりながら観たいとならないような気もする。
サッカーのような盛り上がる団体競技ばかりでもないし、陸上・体操・柔道・水泳のように間の時間も長いような競技も多いし、同時刻に複数の競技があったりするので、家でゆっくり見ようという機運が高まる可能性もあると思っている。
このあたりは注意して観察してみたい。
 
2つめは、いつオリンピック反対の声より賛成の声が上回るかについて。
これは上述のVoicyでちきりん氏も言っているが、要するにテレビやマスコミがいつ掌返しをするかということ。
私は日中のワイドショーを見ないので、どのくらいのトーンの論調なのかわからないが、おそらくまだオリンピック開催には反対で、中にはまだ中止にすべきという論陣を張っている番組もあるのだと思う。
これがどこで反転するのか。もしくはしないのか。
まずは、開会式前に、男女サッカーの初戦が行われるので、ここが1つのポイント。
そして、開会式翌日の2日目に柔道最軽量級の女子48kg級と男子60kg級があるので、ここでメダルを獲得できるかどうかカギになるだろう。
前半戦は日本が比較的強いとされている、柔道、体操、水泳があるので、ここで勢いに乗れば、マスコミの論調も変わるのではないだろうか。
逆にこのあたりが不振だと、そのまま引きずって、もしかすると反対の声が大きいまま終わってしまうこともあるかもしれない。
 
3つめは、仮にコロナ感染者数が増加したとして、どのタイミングで緊急事態宣言を出すのか、またどのタイミングで無観客に変更するのか、そしてオリンピック自体を中止にすることがあるのか、について。
そういった事態にならずに期間が終わるというのがベストだとは思うが、この調子だとどうもそうはいかないと思われる。
いったん始めると、いろいろな変更は難しいということは、意思決定者の気持ちなって考えるとよくわかる。
自分で好んでそういう立場につきたいとはまったく思わないが、経営者として苦しい判断をしないといけないことは多々あるので、そういった意思決定のケースとして、今回のオリンピックを見てみたいと思っている。
外部の人間からはわからない情報も多いので、一概に言えない部分も多いと思うが、刻一刻と状況が変わる中で、自分ならこう判断するかな、という視点をもってオリンピックを見てみたい。
 
以上、こんな視点でオリンピックを見てみたい、という話でした。
オリンピックまで1ヶ月を切ったけど、準備とかしっかり進んでいるのか、他人事ながらちょっと心配な今日このごろです。