家族旅行では必ず1回は夫婦喧嘩をする

先週末、県内の近場に家族旅行に行ってきた。
これまで何度か家族旅行に出かけたが、必ずといっていいほど夫婦喧嘩をする。
今回もご多分に漏れず、最後に私がやらかして妻が不機嫌になった。
私が息子の面倒を見て、その間に妻が風呂に入ってくるという段取りだったのだが、それを失念してしまい部屋に待たせて機嫌を損なうことになったのである。
この点については私が悪いのだが、妻にもリカバーの方法があり、どうにか対応してくれてもいいのにと思ったが、もとを正せば私が悪いので仕方ない。
ただ、それが原因で帰りの車でも口を利かないという重い空気になってしまった。
 
はじめての家族旅行は5年前で、娘が生まれてまだ半年過ぎのときだったと思う。
このときは最悪で、行きの車から不穏な空気が流れ、旅館でも夕食時にちょっとしたことで妻が娘に気を取られてゆっくり食べることもできず、しまいには娘を連れて出ていってしまい戻ってこない。娘が心配なのはわかるが、右往左往せずに落ち着いて対応すればいいと私が妻をたしなめた結果、喧嘩になった。
帰りに車でも、娘が泣き止まず、妻は終始不機嫌。こちらもイライラして言葉も交わさないという感じであった。
(それでも撮った写真は楽しそうだから不思議なものである)
 
それからも何度か旅行に行くのだが、毎度喧嘩は絶えず、何しに行っているかわからないようなことが続いた。
娘が大きくなってくるに連れて、喧嘩の回数や大きさは改善傾向にはあるのだが、それでもゼロにはなかなかならない。
 
せっかくの機会なので、なぜ旅行では喧嘩が絶えないのか、その原因と対策を考えてみたい。
 
原因の1つ目。
これはうちに限らず、普遍的なことだと思うが、そもそも旅行自体が非日常のことであり、想定通り行かないことが多い。その想定通り行かないことへのストレスが喧嘩に発展するというパターン。
たとえば、ディズニーランドのような遊園地に行ったとき。そのときどきの混み具合によって、乗るアトラクションの順番が変わったり、乗るもの自体が変わったりする。
それ自体はよくあることだし、それだけで喧嘩になったりしないが、ここに疲れが加わり、また他所の家族も同様にイライラしていて、それが伝播して、どこかで沸点に達するということがよくある。
1つひとつは細かいストレスだが、これらを甘くみてはいけない。
 
原因の2つ目。
これもどこの家庭でも普遍的かと思うが子どもの行動や体調、機嫌などがコントロールできないことによるストレスが原因になるパターン。これがストレスの一番大きな要因になる。
ただでさえ想定通りに行かない旅行×コントロールが効かない子どもという組み合わせは、はっきりいって相性がよくない。
思ってたようには行かないと頭ではわかっているが、それを超えた想定外が起こるのである。
思えば、子どもが生まれる前の旅行では喧嘩した記憶がない。そう考えると、子どもがいると思っている以上に想定外のことが起きやすいのかもしれない。
 
3つ目。
これはすべての家庭に当てはまる話ではないが、うちの家族の場合、私はどちらかというと詰め込みたいタイプで、妻は余裕がほしいタイプで、無理した結果、妻の機嫌が悪くなるというパターン。
こればっかりはタイプの違いなので仕方がない。
 
こんな感じで原因を分析してみたのだが、対策としては余裕をもつ、これに限るのではないか。この余裕をもつというのは、スケジュールに余裕をもつということと、心に余裕にもつということ。
まず、1つ目と2つ目の原因に対しては、予定通りには行かないということを、あらかじめ夫婦で確認しておく。さらには子どもに関するトラブルもある程度は事前に想定しておくことが大切である。
また、3つめの原因については、私が妻にあわせて、余裕をもったスケジュールを組む。つい時間が空いたからここに何か入れようと思ってしまうのをグッと我慢する。そういう余裕をもたなければいけない。
 
そう考えると、今回の旅行も、これまでの旅行も、事前の想定が甘かったように感じる。
プライベートな旅行なんだから、そこまできっちり想定しておかなくてもいいのではないかと思ってしまいがちだが、逆に仕事以上に想定しておく必要があるのかもしれない。
そこの準備ができていないから、毎度ストレスが溜まり、喧嘩に発展してしまうのだろう。
こうやってまとめてみて、心持ちまで含めてしっかり準備していくことの重要性を認識できた次第である。
 
ということで、次回は反省を活かして旅行に臨みたいと思った、という話でした。