当初の想定と実際にやってみるのとでは大違い

2年前くらいからキャンプをはじめて、近場のキャンプ場を中心に、1,2ヶ月に1回くらいのペースで行っている。
もともとまったくアウトドア志向ではなかった私だが、子どもが生まれてのをきっかけに、妻の一人の時間をつくるために娘とキャンプに出かけるようになった。
 
当初は、雑誌やウェブに載っているようなイメージどおりのキャンプができるものと思っていたのだが、実際にやってみるとそのイメージとは大きく乖離して、こんなはずじゃなかったと思うことが多々あった。
趣味に限らず、何か新しいことをはじめようと思うと、はじめはイメージどおりにはうまくいかないということがあるが、私はキャンプでそういう事態に陥った。
 
具体的には以下のようなことがあった。
まず、設営と撤収に思った以上に時間がかかってしまった。
キャンプ関連の雑誌やウェブサイトを見ると、設営が完了した後の写真しか載っていないので、すぐにそういう状態になるものだと錯覚していた。
しかし、娘と二人でのキャンプということで、大人は私一人。テントをたてるのにも思ってた以上に時間はかかるし、娘の面倒は見ないと行けないしということで、当初1時間あれば設営は終わると思っていたのが、なんだかんだで3時間近くかかった。
夏場だったとは言え、やっと設営が終わったと思ったら、もう暗くなりかけていた。
しかも、その設営されたテントなどは、雑誌やウェブの写真とは大違いで、ガッカリしたのをよく覚えている。
 
続いて、想定と違ったことの2つ目は、夜は思っている以上に暗いということ。
当然のことながらランタンは準備していたのだが、メインのものを1つと、雰囲気重視のテーブルランタンしかなく、夕食をとろうにもモノが見えないという状況に陥った。
後々、ランタンには複数個ないと苦労するということがわかるのだが、はじめてキャンプではわからなかった。
ランタンを複数個買うのをケチったのがよくなかったのだが、誰もおしえてくれなかったので仕方がない。
暗い中での夕食は思った以上に大変だったのを覚えている。
 
3つ目の想定外は、焚き火で火がつかないということ。
火をつけるのは想像以上に難しい。今でも焚き火には苦労させられている。
火が安定しないとゆっくり夕食を楽しむこともできない。
焚き火に行ったり、夕食に行ったりで、バタバタしっぱなしである。
当初は、ゆっくり焚き火を眺めながらの夕食とか、焚き火を利用してBBQなんてことを想定していたが、そんな余裕はまったくなかったことよく覚えている。
 
と、こんな感じで、最初のころのキャンプは、当初のイメージとは、遠くかけ離れたキャンプになってしまった。
設営と撤収だけで疲れ果ててしまった私は、キャンプという趣味は向いていないとあきらめてしまいそうになったのだが、何を思ったのか、その後も紆余曲折を経ながら、何回か続けるうちにキャンプ楽しさを見いだせるようになってきた。
 
何か新しいことをはじめると、最初から想定通りにはいかないことのほうが多い。
私のキャンプの例ではないが、イメージどおりいかないからとすぐに諦めてしまうのはもったいない。
せっかくはじめたからには、イメージどおりでなくてもちょっとはもう少し続けてみてはどうかと思った次第である。
 
ということで、新しいことをはじめるときは3回くらいはやってみることが大事、という話でした。