三つ子の魂百までなのか、赤ちゃん返りなのか

最近、娘(5歳半)のわがままが過ぎると感じている。
すぐに抱っこしてほしいと言うし、私と妻が話をしていても自分の話をしようとするし、買い物に行けばあれ買ってこれ買ってときかないし。
これまでもわがままと言えばわがままだったのだが、最近はとくにひどくなっているように感じていた。


半年前に息子が生まれて、娘にとっては弟ができた。
それによって、少しはお姉ちゃんらしくなるのかと思ってたが、一向にその気配はない。
もちろん弟はかわいがるのだが、お手本となるような行動を取ろうという感じではない。


私には2つの下の妹と4つ下の弟がいるので、物心ついたときからお兄ちゃんだった自覚がある。
自分で言うのもなんだが、けっこう面倒をみていたほうだったと思っている。
なので、娘にも行動の変容を期待していたのだが、どうもそうはなっていない。


娘の場合は、物心ついたときは一人っ子で、両親のベクトルが自分に向いている中で育ったので、「三つ子の魂百まで」ではないが、わがまま言うのが当たり前になっているのではないかと思っていた。
そこに弟ができても、いったん身についた行動は変わらないのだろうと思っていた。


しかし、それにしても最近様子がおかしい。いや、最近ではなくずっとおかしかったのかもしれない。
もしかすると、これが赤ちゃん返りというやつなのだろうか、と思い始めた。
赤ちゃん返りというと、赤ちゃん言葉を話すようになったり、母親のおっぱいをほしがったりする、いわゆる退行のようなイメージがあったのだが、調べてみるとそれだけでなく、単に抱っこをせがむようなわがままが増えることも赤ちゃん返りの特徴の1つらしい。


思えば、息子が生まれてから、娘としては母親が相手にしてくれる時間は確実に減っている。
これまでは自分に向かっていた興味・関心が息子のほうに向かっているのは、言葉にしないものの強く感じているのだろう。


私としても、弟が生まれたのだからと、娘にお姉ちゃんらしい行動をすることを強要していたのかもしれない。
来年からは小学校に上がるという時期でもあるし、わがまま放題ではいけないと思って、ちょっと厳しく接しようと思っていたフシがある。
しかし、まだ5歳児。甘えたい盛りなのだろう。
ただでさえ、お母さんがかまってくれる時間が少なくなっており、さびしい思いをしてたのではないかと思うと、申し訳ない気持ちになった。


そこで、私も考え方を少し変えて、抱っこをせがんできたり、話をしたいと言ってきたときには、できるだけ相手をするようにしてみた。
これまでは、わがままを矯正しないといけないという思いで、ちょっと突き放すところがあったのかもしれないが、改めて時間を取るように意識してみようと思った。
そう思ってから、まだ2,3日しか経っていないが、娘のわがままが少しだけ減ったように感じると同時に、私自身も気持ちが楽になったような気がする。
私としてもまだまだかまってあげたいのに、それを我慢していたようなところもあったのかもしれない。


いつまでもわがままばかりではいけないが、当面はちょっとしたわがままであれば、もっと時間を取って相手をするように心がけようと思った次第である。


ということで、子育ては仮説と検証の繰り返しだなと再確認した、という話でした。