兄弟の関係性が人格を形成する

うちの子どもは、上の娘と下の息子の年の差が5つ。現在、6歳と1歳である。
娘は息子が生まれるまで一人っ子として育てられたので、基本マイペースでわがまま。三つ子の魂百までではないが、5歳のときに弟ができても、一人っ子の側面が強い。
基本的に弟の面倒を見るという感じはなく、たまに思い立ったようにかまったりはするのだが、飽きるとまた自分のことに戻ってしまう。
面倒を見るというよりかはちょっかいを出すといったほうが正確で、嫌がる弟のことを気にかけるというそぶりはほとんどない。
さすがに5つ離れているので、いじめるような感じではないが、それでもこのままの調子でちょっかいを出されすぎると、息子がお姉ちゃん嫌いにならないか、今からちょっとだけ不安である。
 
そんな子どもたちを見て、自分が子どものときのことを思い出した。
 
私は長子で2歳下の妹と4歳下の弟がいる。
娘と違って、私は物心ついたときから妹がいたので、良くも悪くも「兄」として育った。
自分で言うものなんだが、勉強はできたほうで、しかもおしえたがりな性格。
妹や弟が勉強していると、おれがおしえてやろうとあれやこれや言い出す。終いには「こんなのもわからないのか」と言うものだから、妹も弟も私に反発し、次第に何かおしえてようとしても敬遠するようになった。そのたびに母からは、そんなこと言ったら嫌われるよと言われたものだった。
結果、いつも兄である私一人と妹・弟連合という図式になっていたのを思い出す(別に仲が悪かったわけではない)。
 
こんなやり取りが多かったのだが、これはこれで自分のその後に大きく影響していると思っている。こういう態度を取ると嫌われるというのを、兄弟間のやり取りで経験していたので、意識して控えるようになったことは覚えている。
何か自分だけが知っているようなことがあっても、それをひけらかしたり、おしえてやろうといった態度を取ることはなかった(と少なくとも自分は思っている)。
今、私は経営者という立場ではあるが、自分が考えていることを押し付けるようなことはしないように心がけているつもりである。
ただ、おしえること自体は今でも好きなので、押し付けにならないように配慮しながら、自論を展開するようにしている。
 
さて、うちの子どものことに話を戻すと、娘と息子が今後どのような関係性を築いていくのか、そしてそれがどう二人の人格に影響を与えるか、楽しみな面とちょっと不安な面と両方ある。
とは言っても、親がコントロールできることは少ないので、とりあえず妹が弟にちょっかい出しすぎて嫌われないくらいには見守っていきたいと思った次第である。
 
ということで、兄弟間のやり取りは人格やふるまいにけっこう影響を与えるのではないか、という話でした。