わからない単語が出てきたら定義する

Voicy西野亮廣エンタメ研究所から。
3月3日の配信「即実践!伝わる話し方」で、伝え方の絶対に外せないポイントについて話していた。 

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「こうやったら話が伝わる」という話よりも、「これをやったら確実に話は伝わらない」という話をした方がいいということで、そのやってはいけないこととして「説明の中に、相手が知らない単語を2つ以上入れる」ということを紹介していた。
 
人は知らないことを嫌う生き物なので、説明の中に知らない単語が2つ以上出てしまうと、その時点で嫌われる、というか拒否反応が出てしまうということだった。
 
これは私自身、プレゼンをするときに気をつけていることと合致する部分があるな思ったので、ここで整理しておきたい。
 
私がやっていることのステップは2つ。
 
まずは、相手が知らない、もしくは理解が曖昧だと思われる単語はどれかを特定する。
同じプレゼン内容でも、相手が異なると、知っている単語は変わってくる。
同業界の人にプレゼンするときは、専門用語があってもいちいち説明する必要はない。そこを説明しだすと、テンポが悪くなるし、相手も舐められているのかと思ってしまう危険性がある。
これが、銀行など金融機関の人に説明するときは、業界の専門用語はわからないと思ってプレゼンをしたほうがいい。できれば省略するか、イメージしやすい言葉に置き換えることを検討する。
さらに、学生などに話をするときは、ビジネス用語もわからないことがある。こういった用語はできるだけ使わずに話すように心がける。
ここまでは、西野氏の話に近いと思う。
 
次に、それでも専門用語など相手が知らない言葉だが、使ったほうがいいと判断したときの対応。プレゼンによっては、それが2つ以上あることもある。
このときは、都度都度、言葉の「定義」を説明するようにしている。
あえて残しておいたほうがニュアンスが伝わる場合とか、今後のコミュニケーションで何度も使う可能性があるものは、一度きちんと説明しておいたほうがいい。
パワーポイントを使ったプレゼンでは、1ページ使って言葉の定義の説明をすることもある。
 
また、業界用語は、業界内の人もきちんとした定義を理解していないことがよくある。
そういったものについては、表面的な意味だけでなく、きちんと定義から説明するようにしている。
例えば、アルファベットを使った略語などは、日本語訳で説明するだけでなく、英語の何の略なのかを說明するようにしている。
 
以上のことを気をつけることで、プレゼンを聞いている人が取り残されるリスクがかなり軽減されると思っている。面白い話はできなくても、わからない話にはならないようにはできるのではないだろうか。
 
ということで、きちんと言葉の定義を伝えるということは、良いプレゼンの十分条件ではないが、必要条件ではある、という話でした。