プレゼンは、テンション上がって、下がって、また上がる

私は経営者ということもあって、プレゼンなどで人前で話すことはそこそこあるのだが、嫌いではない(むしろ好き)。
なので、社内外でプレゼンの依頼があれば、大抵は引き受ける。
 
引き受けるときは、だいたいこんな感じで話せばいいなとアウトラインが思い浮かぶので、話している姿を想像してテンションが上がる。
 
ただ、そのプレゼンが近づいてくると、資料の準備をしないといけないということでちょっと憂鬱になってくる。
さらには資料をつくりだすと、細かいところで辻褄があわないところが出てくる。
プレゼンのシナリオを考えるのは嫌いではないが、だいたい一筋縄では行かず、どこかで行き詰まるのである。
 
このタイミングでテンションが下がる。というか、後悔する。プレゼン受けなければよかった、と。
 
とはいえ、引き受けたものはやらないといけない。
どうにかこうにかシナリオをつくりあげ、本番に臨む。
 
で、シナリオや資料の出来にもよるが、プレゼン本番ではだいたいテンションが上がり、話している最中は気持ちがいい。
いい感じで終わることができると、高揚感もあって、途中やめとけばよかったと思ったことも忘れて、やってよかったとなる。
途中の産みの苦しみを忘れて、またプレゼンの依頼があったら引き受けてしまう。
毎度、この繰り返しである。
 
これは結婚式の挨拶とかでも同じで、経営者という立場もあって、定期的に依頼される。
こちらも話が来たときには気軽に受けてしまうのだが、大抵直前になって挨拶文を考えないといけない段階になって後悔する。
また、プレゼンとは違って、パワーポイントのチャートなど見るものが基本ないので、細かい部分をきちんと覚えておかねばならず、直前は緊張する。この段階でも後悔する。
 
ただ、司会の人に紹介されると諦めの境地に至り、いざ話し始めると気持ちよくなる。
終わって一安心。一仕事した感じがあって、すがすがしさすら感じる。
そして、また次も引き受けてしまう。
まあ、結婚式の挨拶は経営者の仕事のひとつであって、こちらに拒否権ないのだけど。
 
とこんな感じで、依頼を受けたらだいたい二つ返事で、そのときはテンションが上がるのだが、途中いったん下がって、本番でまた上がるというサイクルを繰り返している。
毎度途中で引き受けるのではなかったと思うのだが、本番終わるとそのことはすっかり忘れてしまうのである。
 
改善点があるとすれば、本番直前ではなくて、もっと早めにシナリオや挨拶文を考えるくらいしかないのだが、自分のことはよくわかっているので、あまり期待できない。
今度も依頼があったら、二つ返事で受けてしまうんだろうなと思う。
 
ということで、人間毎度同じことの繰り返しで、あまり成長しないという話でした。