内なる2つを比較してしまいがちだが、ほんとは外部と比較しないと意味がない

先日、うちの会社の管理職(定年目前)と飲んでいて、かなりアルコールが入ったところで、こう言われた。
「社長(私のこと)は、自分たち年寄りより、若い管理職を優遇している」と。
私としてはそんなつもりはないのだが、年配の管理職と比べると同年代の管理職と会話することが多いのかもしれない。
それはある意味当然のことで、年齢の近いほうがコミュニケーションが多くなるということ自体は、自然なことだと思っている。
 
ただ、これは私の感覚であるが、まわりの同年代の経営者との比較すると、どちらかというと(良いか悪いかは別として)うちの会社はベテランも重用しているほうだと思う。
知り合いの同年代の経営者の中には、管理職も若返りをはかっている会社もあって、それはそれで活気があるような感じがしている。
それに対して、うちの会社は、人材不足ということもあるし、ベテランのほうが力があると判断して、管理職として活躍してもらっている。
繰り返しになるが、これは良いか悪いかではなく、それぞれがそういう選択をしているということである。
 
ただ、こういう対比において考えるならば、さきほどのうちの定年前の管理職は、比較的ベテランが優遇される会社でよかったな、と考えるのが筋だと思うだが、実際はそうならない。
あくまでも対比の対象は、うちの会社内のベテラン管理職vs若手の管理職であり、うちの会社のベテラン管理職比率vs他の会社のベテラン管理職比率ではないのである。
 
これはある意味仕方ないのだろう。なぜなら、意識しないと見えないから。
内部の比較はすぐに目につくが、外部との比較はよほど意識しないと気づかない。
ということで、もう少し意識して、ベテランともコミュニケーションを取ろうと思った次第である。
 
なんてことを考えていたら、うちの家庭でも同じようなケースがあるなと気づいた。
妻から見て、妻と私を比べて、どちらが家事や育児をしているか、という比較をしてしまうのである。
この比較も意味がないとは言わないが、やはりあまり意味がないのではないかと思う。
私には家事や育児以外にも仕事があるし、それに他の家庭と比べて私が家事や育児をやっているのであれば、それは有り難いことだと思ってくれて然るべきと思う。
そして、これは私調べではあるが、他の家庭に比べて間違いなく家事や育児をしている自信がある。
誰も言ってくれないので自分でいうが、うちの娘が2歳くらいのころから、用事のない週末は二人で出かけている。そんなことをしている父親を見たことないし、聞いたことがない。娘がまだ1歳半くらいのときに、妻の時間をつくる目的で、娘と二人で泊りがけで出かけたこともある。
こんな感じでいろいろと気を遣ってやっているつもりなのだが、それでも妻からすると、有り難いよりもいつも私ばかり大変だ、となってしまう。
 
これも、先ほどの管理職同様、仕方ないことなのである。
あくまでも、妻の目から見える対比は、妻の育児時間vs夫(私のこと)の育児時間であり、我が家の夫の育児時間vs他の家の夫の育児時間ではないのである。
この対比の違いを説明しても詮無いことなので、これまでどおり積極的に育児に参加して、さらにはもっと妻ともコミュニケーションを取ろうと思う。
 
ということで、要はもっとコミュニケーションを取らないといけない、という話でした。