経営者の仕事は本を読むことである

このブログは2年前に、私が社長に就任した日に始めており、そのときからタイトルは「経営者の仕事は本を読むことである」としている。
このタイトル自体は、ほとんど悩まず、これがいいなと決めたことを覚えている。
こんなタイトルだと、書評ブログかと思われそうだが、本の感想自体はあまり多くない。
 
では、なぜこのタイトルにしたかというと、私自身、本を読んでいるときにいろいろと自問自答して、とくに会社の方向性や自分の生き方、社会の在り方についての何らかの気づきやヒラメキを与えてくれることが多いと感じているからである。
そして、結果として得た気づきを、ブログとしてまとめている。
 
これまで本を読むことで、とくに会社の方向性や戦略について、「これだ!」と思うことが多く、そういった経験をさせてくれる読書というのはすばらしいな思っているし、そういった気づきを与えてくれる本に多く出会くことが、会社の行く末を左右すると本気で思っている。
 
しかしである。それなのに、ここ数年、読書の冊数が減ってきているのである。
昨年は45冊、今年はここまで約4ヶ月で15冊(ほぼ去年を同じペース)と、こんなブログタイトルなのに恥ずかしいかぎりである。
 
昨年からはオーディオブックを活用しだし、2019年は84冊、今年もここまで35冊とまあまあのペースで聴けてはいるので、それはそれでいいかと思っていたのだが、やはりそれではいけないということに気づいたのである。
 
そのことに気づいたきっかけは、このGWに(オーディオブックではなく)複数の本を読んだことにある。
とくに何かがあったわけではないが、時間もあるので、オーディオブックだけでなく、本を読むということにも時間を取ろうと意識した。このGW中に読んだ本が良かったということもあるだろうが、やはりオーディオブックに比べて読書での気づきの量が違うことに気づき、読書の意義を再認識することができた。
補足しておくと、オーディオブックは良いツールだし、何よりも「ながら」で聴けるのはすばらしい。だからこれからもオーディオブックは活用していくけど、やはり気づきやヒラメキという点では文字の読書にはかなわないし、その気づきをどう活かすかということを考える時間を取ることができないのである。
 
読書の時間とは、自分と向き合う時間である。とくに経営者という立場の私としては会社と向き合う時間でもある。
良書に出会うと、うちの会社に当てはめるとどうなるかとか、うちの会社ではこの部分が使えるとか、自然と頭が回転しだす。
そう考えると、オーディオブックを聴いているからいいやではなく、いわゆる読書の時間も増やさない。そう気づけた今年のGWだった。
 
ということで、GW明けても、本を読む時間はきちんと取ろうと思い立ったという話でした。