新型コロナウイルスの影響で、都市部(7都府県)には緊急事態宣言が出された。
飲食店からは悲鳴が上がり、補償はどうしてくれるんだ、と言った声が多く発せられている。
私が住む地方においても、最近になって様相が変わってきた。
4月のはじめに、この地区はじめての感染者が報告され、緊張感は一気に高まった。
それにあわせて、居酒屋やラウンジでは、休業する店も出始め、先の見えない状況に陥っている。
3月までは、ちょっとでもお店を助けるために顔を出そうか、ということが許されていたが、最近ではいわゆる飲み歩くことは許されなくなってきている。
そんな状況なので、私自身も飲みに出ることがなくなった。3月はそれでも7回ほど会食があったが、4月は今ところゼロだし今後も予定はない。
この状況はいつまで続くのだろか。
これが長引けば、いわゆる居酒屋や飲み屋は潰れてしまうだろう。いや、長引くのがわかっていれば、それを見越して対応するのだろうけど、長引くかどうかわからないということが問題か。
この急場を凌ぐというスタンスでいくのか、長丁場に備えて変わっていくべきなのか、難しいところである。
私も経営者なので、人のことばかり心配もしていられないのだが、何かできることはないだろうか、と考えている。
そんなことを考えながら、ネットニュースやTwitterを見ていると、都市部を見るとZOOMを活用した飲み会が流行っているという。
さらには、ネットキャバクラなるものも出始めているようで、新しい形態のビジネスも出てきているようだ。
一方で、飲みに行くのが憚られるくらいのなので、取引先の幹部のみなさんも夜はけっこう時間あるんだろうな、なんてふと思った。
そこで思いついた。
だったら、ウェブで会食をやればいいのではないか、と。
時間はある、でも集まれない。それであれば、集まらなければいいのである。
いわゆる友人関係のネット飲み会だけでなく、ビジネス関係のネット会食だっていいはずである。
ただ、これだけでは地元にお金は落ちないので、馴染みの居酒屋に頼んで、つまみというかオードブルを用意してもらう。
それをあらかじめ、テイクアウトかデリバリーで取引先や顧客に届けて、自宅からネット会食を実施するのである。
さらには、これも馴染みの飲み屋ママに頼んで、ネット2次会までやる(ここはネットリテラシーのあるママに頼まないといけないが…)。
ここまでできれば、通常時と同じとは言えないけど、多少お金が回る状況までもっていくことができるかもしれない。
とまあ、このレベルのことなら、全国でも多くの人たちが思いつくことだと思う。ただ実行していくのはなかなか面倒くさい。言うは易く行うは難しの典型例か。
やってみてもうまくいくかわからないが、もしかすると、飲食業もどうにか短期間は凌げるかもしれない。
仮に長期化したとしても、最低限の収入を確保しながら、次の一手が考えられるかもしれない。
ということで、せっかく思いついたから、身近な人に声をかけて試しにやってみようと思った、という話でした。