子どもは「本物」が好き

先日、家族旅行で泊まったホテルで、ちょっとしたプレゼントとして娘に「カードキー」をくれた。カードは3色から選べるようになっており、裏面には自分の名前を書くことができる。そしてそのカードキーは実際に部屋のドアを開けることができる「本物」で、通常カードキーはチェックアウト時に返すもののだが、このカードキーは持って帰っていいというものであった。おそらくそんなにコストはかかってないだろうが、これまで自分専用のカードをもらったことがないので、娘は大喜び。うまいプレゼントだな、と思った。
 
では、なぜうちの娘はこんなに喜んだのだろうか。それは子どもは「本物」が好きだから。
子どもは大人と同じものを持ちたいし、同じことをしたいのである。それを子ども騙しのものでごまかそうとすると、そこは見透かしてくる。
うちの娘がもう少し小さいころ、リモコンをさわるのが好きだったので、おもちゃのリモコンを買ってみたのだが、あまり食いつきが良くなかった。おもちゃではダメなのである。
ちなみに、それと同じ時期に読んだある記事では、出産祝いとか小さな子どもがいる家に遊びに行くときのお土産で「本物」のリモコンが重宝されている書かれていたが、やはりそういうことなのである。
 
そう考えると、子どもに対しておもちゃをあげるのではなく、大人と同じことができるものあげる、同じことができるという経験を提供するということが差別化になるかもしれない。
と、ここまで抽象化してみたのだけど、いい転用のアイデアが思いつかない。娘の行動を観察しながら、ちょっとこのテーマで何かいいアイデアが出てこないか考えてみたい。
 
ということで、子どもは本物が好き、という話でした。