目的が2つあると、1つの手段を選びやすい

ちょっとお腹が空いたからコンビニに何か買いに行こうと思うことはよくあるが、それだけではいくのがめんどくさいと思ってしまう。ということはよくないだろうか?(私はよくある)
そこに、電気代の振込用紙があると、ついでに支払いもできるし、と重い腰を上げることができる。
逆もしかりで、今日までに支払わなければならない電気代の振込用紙があっても、それだけでコンビニ行くのはもったいないと思ってしまうが、そこに何かの買い物がくっつくと、行こうかという気になる。
 
何が言いたいかというと、目的が2つあると1つの手段を選択・実行しやすいということである。
そう考えると、コンビニなんて細かな目的をたくさんつくって、手段として選んでもらいやすくしていると捉えることもできる。
 
Pokemon GOもそういったサービスと捉えることができる。健康のために「走んなきゃ」とか「散歩しないと」と思っていても、それだけでは億劫になってしまうのが人間。
そこにPokemon GOもあるよ、となると、外に出るきっかけになる。健康とPokemon GOという2つの目的があることで、外に出てランニングする、散歩するという手段を選ばれやすくなる。
 
目的は複数あると人は動きやすい。であるならば、何かもう1つ目的をつくってあげることで行動を促せるということだ。
 
ちょっと離れたところである講演会に集客を頼まれたときのこと。時間を使ってそこまで行って帰るにはちょっとめんどくさい。そこで途中に温泉でも寄っていこうか、と誘うことで人を集めたことがあった。温泉のためだけにそこに行くということもないのだが、2つ目的が達成できるのならと、けっこうの人が参加してくれた(厳密に言うと、参加した人の本心は「講演会」と「温泉」という2つの目的ではなく、「貸しをつくる」と「温泉」という2つの目的だったと思われるが…)。
ちょっとしたテクニックだが、相手に気持ちよく参加してもらうには、悪くない方法だったなと思っている。
 
ということで、何かめんどくさいことをしなくてはならない、もしくはちょっと無理なことを頼まなくてはならないというとき、目的をもう1つ作ってあげるということは、なかなか有用ですよという話でした。