キャンプ会食の可能性

ここ最近、まわりでキャンプをはじめたとか、随分前からキャンプをやっていた、という声をよく聞く。
昨今のブームに加え、コロナ下において感染リスクの低いアクティビティとして、キャンプが定着しつつあることを実感する。
 
かくいう私も、2019年にキャンプデビュー。
当時、とあるスポーツ店で、キャンプブランドSnow Peakの販促用の看板を見て、ふとキャンプもいいかもと思ったのを覚えている。
それまで、アウトドアには興味も関心もなかった私だったが、これなら当時3歳半の娘といっしょに楽しむことができるのはないかと思い、はじめてみることにした。
 
それ以降、近場のオートキャンプ場を中心に週末キャンプを実施。一向にレベルアップはせず、毎度あくせくしながら設営・撤収しているが、それでも今のところ継続しており、趣味と言っても問題ないくらいにはなっていると思っている。
 
さて、冒頭の話に戻るが、最近飲み会のたびにキャンプの話になることが多い。
前からやっていた人もいれば、最近はじめた人もいるが、その中で今度キャンプしながら飲みましょうとなることがある。
 
そんな話題になったとき、最初は実際にやるとなるといろいろとめんどくさそうだなと思い、社交辞令的にいいですね、と返すことが多かった。
しかし、よくよく考えてみると、キャンプでの会食というのも悪くないと思い始めている。
あくまでも、会食の相手がキャンプ好きということが前提になるのだが、考えれば考えるほど「あり」だと思えてきたので、その理由をここでまとめておきたい。
 
1つめの理由は、外で焚き火をしながら食事をすることで、親睦が深まるということ。
会食自体がいっしょに食事することで親睦を深めるということが目的であるが、外であればその効果は一層高まるのは間違いない。
とくに会食続きの方が相手だと、よほど話が盛り上がらないと印象に残りにくいが、キャンプをしながらということであれば間違いなく記憶に残るだろう。
 
2つめが、1次会で終了するので健康的であるということ。キャンプ場のルールにもよるが、だいたいは22時くらいからは静かにするように言われるので、遅くともこのくらいの時間に終わる。そこから次の店に行こうとはならないので、すぐに寝ることができ、健康的である。これも好みによるが、二軒目・三軒目と行きたがる人でなければ、サクッと終わらせることができていいかと思う。
 
3つめが、週末であれば、テントやタープをそのままにしておいて、連泊で家族でのキャンプもできるということ。
いったん帰って、家族を連れてくれば、設営いらずでそのままプライベートのキャンプも楽しむことができる。
キャンプは設営や撤収がめんどくさいのだが、そのうちの設営は会食キャンプでやってしまっているので、自由な時間が多くなるというメリットがある。
いい意味での公私混同ができるというわけである。
 
問題は天候や気温のリスクだが、これも相手がキャンプ好きという前提であれば、あまり問題にならないだろう。
春ごろであっても夜は寒く、寝付けないなどのリスクもあるが、キャンプ好きであればこういったリスクは織り込み済みだろうし、万が一寝れなかったとしても、そういうもんだと理解もしてくれるであろう。
もちろん、普通の会食と同様、気を遣うところはきちんと気を遣わないといけないが、キャンプだからと言って特別なことをする必要もないと思う。
 
こんな感じで、キャンプ会食には大いに可能性を感じた次第である。
 
ということで、来年はぜひキャンプ会食を実現させたいと思っている、という話でした。