まわりと比較した方がいいこと、比較しない方がいいこと

最近、まわりと比較したほうがいいことってけっこうあるな思っている。
 
そう思う直接の要因は、うちの会社の生産現場の責任者を集めて、(経営者である私と)懇談会をしたときのこと。
各工場や現場では、いろいろと不満や愚痴はあったりするのだが、別の工場の責任者と話していると、自分のところだけではないんだと感じてくれたみたいで、それだけで懇談会をやって良かったなと思った。
もちろん職場が良くなるように改善はしていかないといけないのだが、人間、話をするだけで気持ちが楽になったりすることはあるし、自分だけではないと思うだけで前向きになれたりするものだ。
 
そういえば、と私にも同じように思うことがあった。子育ての話である。
うちの嫁は出産後、出産前に比べて気性が荒くなって、私にも(原因が私にあるわけでもないのに)当たってくることが多かった。
はじめての子どもということでフラストレーションが溜まり、私も家にいることが少なかったので、それもあって矛先がこっちに向かってきた。
大変なのは十分理解していたつもりだが、連日のようにそれが続くので、こちらもキレることもあったし、いつ離婚しても困らないようにシミュレーションをしていた時期もあった。よその家はよく離婚しないでやっているなと思ったものだった(今は子どもも少し大きくなってそこまでのことはなくなりましたが)。
 
そんなときに、大学時代の友人(女性)と話す機会があり、「私も大変だった」という彼女の言葉を聞いて、ホッとしたというか、みんなそうなんだと思ったことを覚えている。
その友人のことを聖人君子(使い方あってるかな?)と思っていたので、そんな彼女も子育てとなると取り乱すのかと思い、勝手に安心した次第であった。
 
それ自体がきついなと感じていることについては、比較することで気が楽になることが多いということであろうか。
そういったものは自分のまわりだったり、また今の時代はWebにも情報は溢れているので、それらを収集して心の安定を図るのはけっして悪いことではなく、むしろいいことなんだと思う今日このごろ。
 
しかしながら、逆にまわりに比較しないほうがいいこともある。
よく小さい子どもが母親に「よそはよそ、うちはうち」と言われるあれである。
誰々がおもちゃもっているから自分もほしいとか、あいつはいい時計をもっているから自分もしてみたいとか。
いわゆる「うらやましい」という感情が湧くようなものに関して、必要以上に比較するといいことがないということであろう。
そういった分野のことについては、自分が本当に好きなものは何かを見極め、そこと向き合ったほうがいい人生が送れるということであろう。
 
まとめると、
それ自体がきついなと感じていることについては、比較してみたほうがいい
それ自体がうらやましいなと感じていることは、むやみに比較しないほうがいい
ということでした。