新米教師という管理職

うちの娘は現在小学2年生なのだが、今年は同じクラスのやんちゃな男の子たちからのいじわるが多く、学校に行きたくないということがしばしばあった。
娘の話や参観日などで様子から総合すると、うちの娘が冗談が通じない性格というのもあるようだが、男の子たちがつるんで騒いでいるようで、その中でのちょっとした言動が娘にとっては心痛の原因になっているようである。
担任の先生や学年主任の先生、学校を巡回しているスクールカウンセラーにも相談はしてみるものの、根本的な解決にはなっておらず、そろそろ学年が終わりそうなころを迎えている。
足元、娘が学校に行きたくないと強く言うこともなく、女の子の友だちとは仲良くやっているようなので、とりあえずは一安心なのだが、正直もやもやしたものも残っている。
 
そのもやもやの原因は担任の先生。
これまで何度か授業参観でクラスの様子を見てきたのだが、はっきり言って子どもたちから舐められている、といった感じであった。
とくに最初の授業参観のときはひどく、うちの娘にいじわるをしてくる男の子たちは、参観日にも関わらず、歩き回って大声を出しており、授業の体を成していなかった。
これだと、うちの娘のように、学校の授業についていくのがやっとな子どもたちは大変だぞと思ったのを覚えている。
 
それから何度か授業参観があったが状況は大きく変わらなかった。また、普通の日でも何かあったときに娘の話もきちんと聞いてくれていないようで、問題があっても後手後手での対応になっている印象があって、頼りないというのが担任の先生に対する正直な感想である。
 
ただ、その先生に対して同情がないわけでもない。聞けば、今年度が2年目とのことで、しかも昨年の春に初任地から赴任してきたばかり。初年度から担任はもっていたようだが、児童数がだいぶ少なかったようで、まだ余裕があったようだが、2年目で学校が変わり、児童数の多いクラスを受け持つようになったとのことだった。
 
一般的に、大卒2年目と言えば、まだまだ若手。そんな若い先生でも、クラスを持たされるわけである。ある意味、管理職と言っていい。子どもが相手であることを考えると、企業の管理職より大変かもしれない。しかも、2年目で学校が変わったとなると、転職とまでは言わないが、新人がいきなり配置転換をされたようなものでもある。
大学である程度実習はしてくるのだろうが、それにしても大変なのは間違いないだろう。最初にペースがつかめないと、そのままずるずる1年が終わってしまうこともあるだろうなと想像してしまう。
 
そんな中、今日、今年度最後の授業参観日があった。
娘曰く、いつもはもっと荒れているということだったが、この日は授業は静かに始まり、途中実習になると騒ぎ出す子どもたちも出てきたが、まあ許容の範囲という感じであった。年度はじめ、参観日にも関わらず、騒いで回っていた授業から考えると、だいぶマシになっていた。
先生も試行錯誤しながら、工夫をしながら、クラスをまとめる努力をしているのかなと思ってみたり。
親としては、自分のところの子どもをきちんと守ってもらわないと困るので、その点についてはまだまだ信用できるレベルではないのだが、一方で長い目で先生を育てるという視点もないと、今後教師のなり手もいなくなるのではないだろうか、なんてことを思った授業参観だった。
 
ということで、教師はという職業は大変だ、という話でした。