陰性証明という合成の誤謬

我が家のコロナ騒動も、どうやら終わりが見えてきた。
私からはじまった感染も、娘、息子と渡り、ついでに母親にまで感染って終わりとなりそうである。
 
ここまでの経緯は以下のとおり。
4日(金):おそらく私が感染。
5日(土):社外の会合に出席も症状なし。
6日(日):子どもたち(小学2年生娘ともうすぐ3歳の息子)を連れて、映画と日帰り温泉に。日帰り温泉から帰って私の体調に変化があり、咳が出始める。
7日(月):朝は引き続き咳があるものの、熱はなし。夜になって熱が出始める。子どもたちは実家に預ける。
8日(火):朝も熱があり、抗原検査の結果、陽性。1日熱と頭痛にうなされる。
9日(水):朝には熱が下がる。依然として咳は出るものの、前日よりかはだいぶ楽になる。が、娘が発症したので、うちに戻ってくる。夜はなかなか寝つけない。
10日(木):私は咳は少し残るもほぼ問題なし。娘が発熱と頭痛継続、抗原検査の結果は陽性。
11日(金):娘の熱も下がる。私はほぼ完治。
12日(土):朝、実家から預けていた息子が発熱の連絡あり、迎えに行く。夜中から熱があったということだが、戻ってきて昼寝したら36℃台に下がる。
13日(日):息子は熱も完全に下がり、本人は何の問題もないものの、抗原検査の結果は陽性。夕方くらいから、子どもたちを預けていた実家の母親が発熱。
14日(月):母親は熱が続くも、夕方過ぎにはだいぶ楽になってきたとのこと。
15日(火):母親の熱も下がる。
 
幸い、みんな発熱や頭痛は1日ちょっとくらいで、これまで伝え聞いていたものと比べると、ごく軽症で済んだのではないかと思っている。
これで一件落着、元の生活に戻るかと思っていたが、ここで保育園のルールが立ちはだかる。
 
15日、息子は登園予定だったが、まだ私の盆休みが残っていたので、念のためもう1日休ませて、16日から登園させようと考え、保育園に連絡を入れたところ、コロナに関して以下の2つのルールがあるとの説明を受けた。
1つが、症状が出てから5日は登園不可ということ。
もう1つが、病院や診療所で登園させても問題ないとの診断を受ける必要があるというもの。
 
1つめのほうは、息子の場合、11日(金)の夜に発症したということで、その5日後の16日までは登園はできないということであった。こちらとしては16日から登園させようと思っていたので、出鼻をくじかれた感じ。とはいえ、ルールであれば仕方ないし、まあこれは理解できる。
 
ただ、もう1つの医師の診断を受けるべしというルールについては疑問が残る。たしかにどこまでいってもさらなる感染が起こる可能性はある。ただ、診断する医師の側からすれば、感染して発症した子どもが回復しているのであれば、登園OKと言うしかないはずである。要するに医師に見てもらおうが見てもらうまいが、感染の可能性は変わらず、仮に感染が起こった場合の責任を回避するための方策でしかないのである。
ここに大きな疑問を感じる。
 
さらに問題なのは、おそらく同じようなことが全国各地で起きているであろうこと。
ただでさえこの感染拡大期の診療所や病院は混んでいてリソースが足りないのに、所謂陰性証明的なものを医師にもらいにいくという行為は、100歩譲ってミクロの視点で見れば合理的であっても、全体から見れば合成の誤謬でしかない。
 
しかも、今回のうちのケース、最寄りのかかりつけの小児科が17日(木)まで盆休みをとっており、最短で18日(金)の朝一番の受診になってしまう。他の小児科がいつからやっているかわからないが、それを調べないといけないと思うと、ちょっと気が滅入ってくる。
 
そんな感じで、コロナの感染自体は終息しようとしているが、その後の諸々の作業が残っていて、ちょっとうんざりしているという話でした。