病院の2つの役割

昨日のこのブログの続き。
先週からのうちの下の息子(3歳)が発熱などの症状があり、保育園を休んでいるのだが、保育園からは念のために病院を受診してほしいとの要望の電話があった。
すでに息子の症状は治まりつつあって、その段階で病院を受診しても意味ないだろうと思ったのだが、電話で保育園の先生と議論しても仕方ないので、ちょっと不機嫌な雰囲気を出しつつ、あいまいな返事をして電話を切った。
 
この電話をもらって、そもそも病院を受診する意味合いは何なのだろう、と考えてしまった。
考えるまでもないのかもしれないが、大きく2つの意味がある。
1つは、症状の原因の特定。もう1つは、症状を抑えるための方策として医療行為。内科や小児科であれば、この医療行為の多くは薬の処方となる。
要するに、原因を特定して、薬を出すという2つが、病院(小児科の診療所)の役割を言える。
 
今回のケースにおいて考えると、まず原因の特定については、保育園でアデノウイルスが流行っているということから、うちの息子の症状の原因もアデノウイルスである可能性が高い。もちろん他の可能性もないことはないが、症状が悪くなる前の行動や、その後親である私への感染が見られないことからも、(大人には感染しにくい)アデノウイルスと考えるのが妥当であろう。
2つめの薬の処方については、私としては、仕事を調整して正直長い時間をかけて受診してまでもらう必要はないと判断。必要なれば市販の薬でいいだろうと思っていた。
 
症状があれば休んで、症状がなくなれば登園する。この原理原則を守っていれば、とくに問題はないだろうと思ったのだが、どうだろうか。
 
そう思っていたのだが、結果としては受診することになった。
そうこうしているうちに、上の娘(小学2年生)が発熱。まず間違いなく、息子からの感染と思われるが、熱が下がらず苦しいというので、診てもらうことにした。息子のほうも熱は下がっているが、咳が残っていたので、ついでにこちらも診てもらうことにしたというわけである。
受診の結果、娘はインフル・コロナは陰性で、アデノウイルス陽性。息子はアデノウイルス陰性だったが、すでにウイルスが減っているだけで、症状からしアデノウイルスの可能性が高かったろうとのことだった。
娘・息子とも薬を処方してもらって帰った。
 
ということで、小児科の役割は2つなので、その役割を意識して、必要に応じて受診するのではいいのではないか、という話でした。